7. ページ7
蓮side
「っ、うっ、っ、」
辰「子どもって見てないようで見てるし、俺たちが思ってるより何倍もしっかりしてるんだな。」
優真くんの話を聞いて涙が止まらないAさん。
俺にできることってなんだろ。
蓮「...」
「!...ありがとう。」
なんて声をかけたらいいかわからなくて。
Aさんの横に移動して、背中をさすることしか思いつかなかった。
しばらくして、落ち着いたAさん。
辰「あの野郎、まだ諦めてないんだ。」
蓮「どうゆうことですか?」
辰「こっちは弁護士に離婚届を渡してもらうように頼んだけど、受け取らない。俺は、DVなんてしてないって言ってるらしい。それに、調べてもらったら、Aとゆうを探してるらしい。」
蓮「なんだよ、それ。」
十分苦しめたのに、それを認めず、まだ苦しめようとしてるなんて。ひどすぎる。
蓮「何か俺に出来ることあればなんでも言ってください。」
「大丈夫です。」
蓮「どうして?」
「迷惑かけたくないんです。あたしは大丈夫。」
蓮「それは、大丈夫だって思い込んでるだけ。」
「...」
蓮「大丈夫な訳ない。辛いに決まってる。迷惑なんかじゃない。頼ってください。俺が力になりたいんです。」
「...」
辰「A?」
「なあに?お兄ちゃん。」
辰「もっと周りに頼っていいんだよ。お前は頼ることを知らなすぎる。人は1人じゃ生きていけない。助けて、助けられて、そうやって生きていくんだよ。」
「...うん。」
1571人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mia | 作成日時:2023年2月6日 7時