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しばらく経って私も家に帰ろうと全体に声をかけると
辰哉が「ちょっと待って！俺も帰る」と声をあげた。
彼を目当てに居残りしてた女の子たちは「ええ〜カラオケ行こうよ！」なんて誘ってるけど辰哉は「この後予定あるから！」と断っている。
久しぶりに辰哉と並んで帰ると また私との身長差ができた気がして少しドキドキした。
「ねえA、なんでそんな冷たいの？」
そんな私に気づかないこの男は、手で持ったスクバを肩にかけて、いかにもチャラそうな格好で私の顔を覗き込む。
『アンタのせいで仕事増えたからだよ』
「お前だってなべと話して鼻の下伸ばしてたくせに」
『の、のばしてないし！』
肩をおもいっきり叩くと「いってえ！男みたいな強さ！」なんてまたバカにしてくるけど、女の子と話すのに夢中で私の事なんて見てないと思ってたから、少し嬉しくなったのは秘密。
「そうだ！今日俺ん家でゲームしようよ」
『今日は……』
今日はこのあとしょうたが家にくる、なんて言ったらからかわれると思ってテキトーに『遊ぶ予定ある』と誤魔化した。
「へー、珍しいね、友達いたんだ笑」
『うるさいなあ！』
私の頭を掴んで顔を覗いてくる辰哉は、まるで妹のような扱い。少し悔しくなるけどこういう時間が楽しかったりもするんだ。
帰り道は辰哉が先に家に着き、数歩歩くと私の家に着く。
いつも別れ際は「じゃあな〜」って顔も見ずに家に入っていくのに、今日は彼の家をとおりすぎて私の家まで来ようとしていた。
『なんでこっちまで来んの？』
「いや、まあ暗いから」
『え？』
これって……女の子扱い？
なんで急に？ていうか1分もかからないのに、、
私と辰哉の間に流れる沈黙を破ったのは
「A遅い」
「……なんでなべがいるの？」
しょうただった。
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ねぎ(プロフ) - ゆーりんちーさん» とても励みになります、ありがとうございます(；＿；) (2022年7月30日 13時) (
レス) id: 16c272aa68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーりんちー - すっごいドキドキしながら読んでます♪次も楽しみです (2022年7月30日 11時) (レス) @page13 id: 4b30b08088 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねぎ
| 作成日時：2022年7月29日 3時
