11. ページ12
youside
学祭当日。
私たちの出し物はコスプレをしながら食べ物を売るコスプレカフェ。
警察官の格好をする子もいればメイド服のような格好をする子もいる。そんな中私はというと…
"Aちゃんチャイナ服似合ってる！"
"めっちゃ可愛い！"
余り物でいいよ、なんて言ってたらチャイナ服を切る羽目になってしまった…クラスの子達は沢山褒めてくれるけど 私が恐れているのは
絶対からかわれるに決まってるし
隣のクラスは行かないようにしよっと
辰哉としょうたがいるクラスはどうやらお化け屋敷をやるらしい。でもあの日以来2人は完全に疎遠状態。その噂は学年に知れ渡り、完全に注目の的になっている。
何が理由なのかは分からないけど 明らかにあの日がきっかけだ。
"おねえちゃーん！"
遠くから聞こえる弟の声に反応して必死に辺りを見回すと、しょうたと手を繋いで向かってくる姿が見えた。
『なんでしょうた！？』
「さっき偶然会ってお前探してたから連れてきた」
「お姉ちゃんその服どおしたの？」
_____しまった
私は完全に今の自分の服装を忘れてしょうたの視界に入ってしまっている。辰哉に見られるのは1番嫌だけど、しょうたに会うのも避けていた…
「いいんじゃん、たまには」
『へ？』
予想とは違った反応に思わず動揺してしまう
言った当の本人は何事もなかったような顔してるけど。
「僕、さんにんでお化け屋敷はいりたい！」
そしてこちらも予想外。
お化け屋敷って……辰哉がいるところじゃん！
「俺のクラスじゃん、行く？」
「うん！いくう！」
面倒見のいいしょうたと完全に乗り気な弟。
2人は手を繋いだままお化け屋敷に向かってしまった
遠くから辰哉を探してみても
いる様子はないし、すぐ入ってすぐ抜ければいいか、、
私は先に行く2人を追いかけて
なんとか辰哉に会わないままお化け屋敷に入った。
「待って俺むり、音でかいの無理、ひゃー」
『もう！うるさいな！男らしく先頭行ってよ！』
「おねえちゃんもしょおたくんもビビってるのー？」
頼もしい弟に反して自分のクラスの出し物なのにずっと怖がってるしょうたが面白くて、私は完全に油断していた。
『ひゃあ！』
突然誰かに腕を捕まれ、気づくと暗闇の中で誰かに口を手で押さえられている。
手から匂う香水と少し刺さる固めな髪の毛。
『……辰哉？』
「しー、静かに」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3005人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねぎ(プロフ) - ゆーりんちーさん» とても励みになります、ありがとうございます(；＿；) (2022年7月30日 13時) (
レス) id: 16c272aa68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーりんちー - すっごいドキドキしながら読んでます♪次も楽しみです (2022年7月30日 11時) (レス) @page13 id: 4b30b08088 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねぎ
| 作成日時：2022年7月29日 3時
