【GIANTS】短編集6

☆素直［菅野智之］ ページ10

優月(ゆづき)→菅野家長女
＿＿









長めの遠征の準備で忙しなく動く智之と









その後ろをつたない足取りで追いかける優月









服を取りに寝室へ行けば部屋の入口から中の様子を伺って









髪型とか確認しようと洗面台に行けばちらりと鏡に映ったり









菅「優月どうした？」









それに気がついた智之はカバンに突っ込んでいた手を止め振り返る









「さっきからずっと追いかけてるよ」









しゃがんでいた智之の背中にしがみついた優月









やっぱり何日も会えないと寂しいのかな









優月「パパもう行っちゃうの？」









菅「うん、そろそろ行かなきゃだなー」









時計に目を向け時間を確認する









「優月寂しいねー」









優月「うん…」









優月の顔を覗き込んで頭をなでなで









普段からぷにぷにの頬をさらに膨らませて悲しそうな表情を浮かべる









優月「んー」









背中におでこを押し付けすごく嫌がってるみたいで









優月「優月もついてく！」









智之は優月を自分の前へ抱き上げる









菅「パパも2人のこと連れてきたいんだけどな笑」









叶えてあげたいけどさすがについてくことは出来ないから









私も出来れば行きたいなぁ笑









「応援頑張ろう？」









優月「うん」









不満そうだけど優月も分かってるのか素直に頷く









優月「すぐ帰ってくる？」









菅「すぐかは分かんないけどいっぱい勝ってくる」









智之の言葉を聞いてからかにんまりと笑顔に戻った優月









優月「勝ってきてね！！」









ぴょこぴょこ飛び跳ねて楽しそう









「優月、パパもう行くってー」









出発時間になり玄関でお見送り









さっきは素直に頷いてたけど智之に手を振る優月は悲しそうで









優月「バイバイ」









振られた右手もやや下がり気味









菅「帰ってきたらたくさん遊ぼ」









そんな優月に優しく笑い返す









本当は智之も智之で悲しそうな顔なんだけどね笑









「良かったね優月、遊んでくれるって」









優月「うん！楽しみにしてる笑」









最後にハイタッチして笑顔で出発して行った

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