【GIANTS】短編集

半端ない［石川慎吾］ ページ9

あなた→「」石川選手→石「」




石川side





昨日勇人さんに
『彼女の関西弁破壊力半端ないで！』





と言われた





前から俺も思っていた話やった





俺の彼女、Aに“好きやで”って
「好き」やなくてやでって付けてほしい





今日はもうAは寝てるから
明日の朝やな






_________________________________





朝、目が覚めて
俺の腕の中で丸まって眠る
ちっこい体を見ると
無性に愛しさが込み上げてくる





頭を撫でてやると





「うー、、おはよう」





石「ん。おはよう」






半開きの目でこっちを見てくる
そんな顔で見んといてや
ドキドキするやろ






そして早速実行に移す





石「なーAお願いがあんねんけど、聞いてくれる？」





「内容による」

そうやった、コイツには結構塩対応なところがあってツンツンツンデレみたいな割合になっとる





きいてくれるかな？





石「関西弁でな？“好きやで”って言うてほしいんや。」





「なんでそんなことしなくちゃいけないの。」





石「ええやろ？一回だけでええからさ〜」





目をそらしながら
冷たそうに聞こえるこの言葉
照れ隠しって分かっとるから怖くない





今だって俺の腕ん中で顔も近くて
恥ずかしいんやろ？





石「なー頼む！」





あかん？って
ちょっと優しく言ってみる
このお願いの仕方には弱いはず





「〜〜////しょうがないな、一回だけだから」





よっしゃ！！






するとAは
俯き気味に






「好きやで」






と、
今にも消えそうな声で言った





すごく小さい声やったけど





半端ないわー





慣れん関西弁使って
恥ずかしがりながらも
言ってくれて





そんで俺の胸に赤くなった顔
押し付けて隠しとる





なんでこんな可愛いかなー？
罪な奴め！





ギュゥーー





といつもよりきつく抱きしめれば





「痛いよ」





なんて





だから俺も





“好きやで”





と返した






______________________
ベタなお話ではありますが、、、

作者です→←☆甘え下手［菅野智之］

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す