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紗良との電話を切り、彼が担いでる物をまじまじと見ても一度殺しの道具に見えてしまったものは何度見てもそれにしか見えなくなってしまった
A「...それ何?」
黒木「紗良がおじいちゃんに頼んでた弓道セット。あとAの分も受け取ってきた」
A「あ、美容スチーマー!さすがじぃじ、仕事が早い...って、重っ」
黒木「いいよ、帰り家まで持つから。今日紗良いる?」
A「うん。あ、せいらちゃんが「質問ある」って待ってるって」
黒木「そっか、じゃあ早く行かないとね」
A「そうだね」
STARFISHに向かう途中、彼は桜花のある生徒のことで紗良に協力してもらいたいことがある、って相談を持ち掛けてきた
黒木「Aとしてはどう?」
A「私は別に...あの子がいいって言うならいいよ。でも、」
黒木「無理はさせない、僕とAの関係もバラさない」
A「...お願いしますよ、黒木先生」
まぁ私たちの関係がバレるのなんてもう時間の問題なんだけど
あと半年、出来るだけ長く秘密にしてないと...
side 紗良
大きな荷物を抱えてSTARFISHに姿を見せた黒木先生とお姉ちゃん
じぃじに頼んでた弓道セットが早くも届き、それを受け取ると黒木先生からある相談をされた
紗良「へぇー、そうなんだ...そんな子いるんだね、桜花に」
黒木「頼まれてくれるかな?」
紗良「それってもちろんお姉ちゃんも来てくれるんだよね?」
A「え?行かないよ、私仕事だし。それに私、ルトワックの人間だし」
紗良「でも桜花の社員じゃん、それにルトワックでは目黒Aだしバレないよ?」
A「そういう問題じゃないの。今月のバイト代私からも出すから一人で行ってきて」
紗良「ちぇっ...いいですよ、私で役に立つなら。いつ行けばいいですか?」
黒木「紗良の都合のつく時でいいよ」
紗良「わかりました。あ、じぃじにお礼の電話しようっと!」
まっ、あんなこと言ってるけどお姉ちゃんきっとついてきてくれるよね?
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作者名:愛音 | 作成日時:2021年11月28日 21時