ウルトラマンジード・ベリアルの娘

エピソード6 ページ30

〈ウルトラセブン!ウルトラマンレオ!ウルトラマンジード・ソリッドバーニング!〉

〈ウルトラマンマックス!アストラ!ウルトラウーマンレイ・バーニングフレア!〉

兄妹「デュオッ!」

ソリッドバーニングとバーニングフレアになった兄妹はすかさず頭部に装着されているスラッガーを投げてエレキングを斬りつけていく

トリィ「ああっ…!」

それを見たトリィは悲痛な声を上げる


そしてその様子を近くの崖から光と優衣が見ていた

光&優衣「……」


兄妹「ハアッ!!」

戻ってきたスラッガーを右手に持ち、左手を曲げて額のビームランプから緑色の光線を放ち、エレキングを弱らせていく


光「クライン、まだ力は使えるか?」

優衣「1回だけなら」

光「なら行くぞ」


その様子を見ていたトリィの脳裏に、我が子も同然として幼体だった頃のエレキングを育ててきた記憶が浮かぶ

しかしこれ以上暴れ続けるのならば……と、そう思ったトリィはZ車から降り、涙は見えないが悲しみのこもった声でジードに願う

トリィ「お願い……!その子を楽にしてあげて!!」

その願いを聞き入れたジードとレイは頷き、ジードはスラッガーを右腕に、レイはスラッガーを左腕に装着しエレキングに飛びかかる。

その瞬間、若き最強兄妹はブレスレットを上に掲げて光に包まれる

兄妹「ブーストスラッガーパァァァンチ!!ディヤアァァァッ!!」

2人の必殺技がエレキングに命中する直前、目の前に光の柱が出現しそれが収まると2人の巨人が現れて兄妹の必殺技を受け止めていた

リク「なっ!?」
ミク「あなた達は…」

グラビティ「ここは俺達に任せてもらおう」

そう言って最強兄妹がブレスレットに手を添えると蒼き戦士――ルナミラクルとなっていた

グラビティ「フッ!ハアッ!」

―ズンッッ!!

「キュアァァァッ……」

グラビティが右手に浄化の光を宿してエレキングの中にあった黒い霧のような物を切り離し…

クライン「フッ!ハアァァァ」

クラインは両手に虹色の光を宿してエレキングに放つとエレキングは光に包まれ、トリィの元に飛んでいく

そしてトリィの元に来た時には体長が40センチ位のリムエレキングになっていた

トリィ「あっ…」

リク「これは…」

グラビティ「倒すだけが全てじゃない。どんな者にも大切な家族がいる」
クライン「それを守るのも私達ウルトラ戦士の役目よ」

最強兄妹がそう言うとトリィはリムを抱き締めて一言

トリィ「ありがとうウルトラマン……」

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