第7話 ページ8
それから学校を回って見たが、特にこれと言ったアピールポイントは無かった。
というか、さっきは思わず「ほう」なんて言ったが、そんな誇れる長所があるならそもそも生徒もここまで少なくなってはいなかっただろう。
穂乃果「だめだあああ・・・」
海未「中々見つかりませんね・・・」
「いやいや、そんなことはないぞ。」
ことり「A君、何か思い付いたの?」
穂乃果「ホントに!?」
「ああ、この辺りの学校ではウチがNo.1を誇るものがある。」
海未「歴史がある、とか言うのではありませんよね?」
「・・・」
海未「図星ですか!」
穂乃果「A君・・・真面目に考えてよー」
「失礼な!これでも真面目なんだよ!・・・実際それぐらいだし」
そう、実際その程度しかないのだ。この学校は
特に部活で成績を残した訳でもなく、特に学業で秀でている訳でもなく、あまりにも「普通」過ぎるのだ。
「歴史があるっていうのは昔なら美徳だったんだがな。現代ではどうでもいい要素になっちまった。」
ことり「うん・・・確かに『歴史がある』なんて言われてもちょっと反応し辛いかも・・・」
海未「しかしそうなると、長所という長所は完全に無くなってしまいますね・・・」
穂乃果「だよねえ・・・はあ・・・」
穂乃果のため息と共に沈黙が訪れる。
ことり「家に帰ったらお母さんに何か無いか訊いてみるよ。」
穂乃果「うん・・・」
「じゃ、今日はここまでだな。下校時刻だしそろそろ帰ろうぜ。」
その日は何も進展がないまま終わった。
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のりっぶ - 2期のも楽しみに待っています (2016年1月11日 15時) (レス) id: 6124621bb5 (このIDを非表示/違反報告)
三宅 - 15話 (2014年7月24日 2時) (レス) id: 873369afb8 (このIDを非表示/違反報告)
三宅 - 作詞ができるらしい一年生矛盾してますよ。 (2014年7月24日 2時) (レス) id: 873369afb8 (このIDを非表示/違反報告)
ハチ雲(プロフ) - ことりちゃん発見!!続き楽しみ! (2014年1月14日 19時) (レス) id: d01ac64c0e (このIDを非表示/違反報告)
ハチ雲(プロフ) - (゚o゚)/何か続き超楽しみ! (2014年1月14日 16時) (レス) id: d01ac64c0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さとう | 作成日時:2014年1月8日 0時