『ラブライブ！』小説 (ページ3)

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第2話ページ3

朝飯を食べ終えて、身支度を済ませてから家を出る。

相変わらず一人で暮らすには些かでか過ぎる家だ。
父親が所謂「和」というものが好きらしく、自分で設計して建築家と共に建てたらしい。

現在両親は仕事で世界各地を回っている。
仕事と言っても俺自身両親が何の仕事をやっているのかわかっていない。
幼い頃色々連れて行かれたため、英語はマスターしている。

中学卒業までは姉と暮らしていたが、海外の大学へ進学したため今この家の住人は俺一人だ。

誰もいない家に「行ってきます」と言って家を出る。

「今日も待ち合わせ場所には余裕かな」

誰と待ち合わせているかと言うと、三人の幼馴染と毎朝待ち合わせている。
歩いて行くと、二人の人の影が見えた。

海未「おはようございます。A。」

園田海未
曾祖母の代からこの街に住む日本舞踊の家元に生まれた大和撫子
俺たち幼馴染グループのツッコミ役だ。

ことり「おはよう、A君。」

南ことり俺たちが通う「音ノ木坂学院」の理事長の娘。天使。

「うっす。海未、ことり。」

恒例である朝の挨拶を交わす。

チラリと腕時計を見る。
待ち合わせ時刻にはピッタリ着いたはずだ。
だが、一人足りない。

「・・・穂乃果は？」

高坂穂乃果特に特筆すべき点がない。
和菓子屋の娘であり、俺たちのリーダー的な存在だ。

海未「・・・恐らく、また寝坊かと。」
呆れ顔で海未が言う。

またか。
何を隠そう高坂穂乃果は筋金入りの寝坊魔なのである。

「あいつはアレか、睡眠障害か」

ことり「それは違うと思うけど・・・」
苦笑いしながら言う。

海未「なら待っていても仕方ありませんし、先に行きましょうか。」

「そうだな、行こうか。」