恋の確率 0.00001%【桃】 (ページ41)

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Aside

る｢昨日、誰とどこに行ったの？｣

何で…？いつもなら休み明けこんなこと聞いてこないのに

一応、昨日のことは内緒にしておこうかな

『何で？いつもはそんなこと聞いてこないのに』

る｢言いたくないの？まあ、“全部知ってるからいいんだけど”｣

全部知ってる…？何で…誰にも言ってないのに

る｢顔が青ざめてるよ？知られちゃまずかった？そりゃそうだよね。他の組の連中と付き合うなんて。しかもうちのライバル、な組の最強とだなんて｣

『何で知ってるの…』

これはかなりマズい

こ｢最後、気づかなかった？音に。｣

『あの音…うちの組の盗聴機の音…！』

莉｢せいかーい。やっとわかった？｣

る｢A、本当は僕もこんなことしたくはないけど、

さとみ君とは別れてもらうよ。なーくんにはさとみ君に伝えてって言ってある｣

『嘘でしょ…昨日付き合ったばっかりなのに…？これからもっと換われるもしれないのに…？幸せに…なれるのに…

これからたくさんのことを知って、今までより成長して、辛かったことを幸せに変えられるかもしれないのに…

るぅと君は、私から幸せを奪うの…？』

る｢僕だって！そうはしたくないよ…でも、相手がさとみ君じゃ、契約違反だよ。他の組の者と交際をしてはならない。最初にそういったはずだよ。

さとみ君はもちろんとってもいい人で、Aにぴったりだと思う。でも、駄目なものは駄目なんだ。もし付き合うのであったらここを辞めてもらう。だから、Aもう諦めて…｣

『何で…そんな…！できないよ…』

る｢A、その恋が叶って、ここをやめて、その後結婚して、子供もできて、幸せに暮らせる確率なんてきっと…

たったの0.00001%｣

『0.00001%…？』

る｢そう、1%にも満たない。だって、Aは、この世界のトップといってもおかしくないよ。その人が組を辞めるとなったら、他の組の連中が黙ってない。そんな中で幸せに暮らそうなんて、不可能に近いよ｣

『そんな…』

る｢まあ、さとみ君とよく話し合って決めてみてね｣

るぅと君は会議室からでていった

莉犬君は、私の背中を擦ってくれた

ころん君はずっと下を向いている

私は、ぐっしゃぐしゃの顔で泣いている

とても静かな部屋のなかで