-Story14-side夢主- ページ15
目覚めるといつもとは違う天井とベッド。
しかも見覚えのある…
頭を精一杯働かせて考えるとびっくりするような状況だったと気づく。
まさか私…センラさんの前で倒れた…？？
確か私は10連勤明けで…そのままセンラさんと飲みに行って…酔ったセンラさんを家まで送り…届…けた？？ときに…倒れた…
あー！！！！やってしまったやってしまった！！！！まーた迷惑をかけてしまった。こんなセンラーでごめんなさいと頭の中で謝りながら私はふと気づく。この冷えピタとアイス枕…センラさんが…？？
そして時差で感じる布団の重み。
そばにはセンラさんが私の手を握りながら寝てしまっていた。推しの寝顔をこんな間近で見ることができるとは…じゃなくて、手！！！手が手が手が！！！え？！夢？夢なの？！
どんどん顔が熱くなるのがわかる。センラさん…
「だいすき…」
「…！！」
「っ？！？？！！！」
心の中で思うはずの言葉が口に出てしまい、その言葉でセンラさんを起こしてしまった。びっくりしたセンラさんにびっくりして言葉も出ない。
「えっあ、聞いてました？」
「聞いてたけど知ってる。センラを推してくれてありがとう」
センラさんへ届いた気持ちは違う“すき”だった。嬉しいのにな。なんだか悲しい気持ちになった。
「あ、熱！Aちゃん熱あって…」
「あー…ごめんなさい！！私10連勤明けで全く寝てなくてしかも熱出して倒れるとか…」
ほんとない…とか言っているとセンラさんは言う。
「無理してまでこんでええのに、ありがとうな」
無理やりこさせたのはどこの誰だよ！とかツッコみたくなったけどこうやってまだセンラさんとお話できてるのは熱のおかげ…？？
なにかお礼をしたい。
センラさんに。
「あの…なんかお礼させてください。今までの」
「お礼？」
「はい！お礼です！」
まだ熱があるのか疑われるもセンラさんはちゃんと考えてくれた。
じゃあーと提案してくれたのは
「料理作ってくれへん？毎週一回」
「毎週一回？！」
「センラまだAちゃんと話し足りへんわ」
「…わたしも…」
とんでもないお願いだと思ったけれど私にはすごくいいことだった。
これでセンラさんとまだいっぱい会えるんだ。毎週一回最低でも会えるんだ…うれしい。
いつの日からか私の中でセンラさんは推しから好きな人に変わってしまったけど、推しでもある。センラさんに私の人生を捧げるんだ。
センラさんが私と兄のつながりだから。
-Story15-sideセンラ-→←-Story13-sideセンラ-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1070人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
耳上出蛙(プロフ) - まだ途中までしか見ていないのですが、微妙にお互いの感情を理解しきれていなくて読んでてもどかしくなるような続きが気になるようなお話でとても凄いと思います。このままいっぱい読んできますね！ (2020年8月26日 1時) (
レス) id: e26948917f (このIDを非表示/違反報告)
ハル晴れ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！あんまり無理しないでくださいね。いつでも待ってます。自分のペースで更新頑張ってください！！ (2020年3月10日 17時) (レス) id: d87eb6d55e (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 名前をとりかぶとにしてたの忘れてたらセンラさんが車の中でとりかぶと…いい名前やねって言ってて爆笑した。 (2020年3月4日 10時) (レス) id: 80f40766eb (このIDを非表示/違反報告)
だっち(プロフ) - 前作から流れてきました！今作もすごく面白くて、更新楽しみにしてます!! (2020年3月3日 22時) (携帯から) (レス) id: 7167dc6512 (このIDを非表示/違反報告)
たかめい(プロフ) - いつも楽しく読んでます！更新頑張ってください！(*^^*) (2020年3月3日 22時) (レス) id: 651a3f3b57 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れおなちゅ
| 作成日時：2020年2月29日 21時
