浦島坂田船でただただ妄想を膨らませるやつ【短編集】

壁ドン【志麻】 ページ18

最近私の彼氏は変なことに興味を持ったみたいです。


「壁ドンして」

『なんで』

「なんでも」


理由になってない！！！

「さーん、にーい…」



これは絶対無視したら明日腰が痛くなるやつだ。
乗ってあげよう。

ﾄﾞﾝ

きっと志麻くんが私にやるよりも弱い。
か弱い壁ドンだけど…


恐る恐る志麻くんの顔を見上げてみると顔を赤くして横をふいと向いている。




…え？！可愛すぎない？
予想外の展開すぎて慌てる私。

「可愛すぎ…」

いや、いやいやいやブーメラン！！！

『今の志麻くんのほうが絶対かわいい』

そう言いあっていると志麻くんが腕を回してきた。
こ、これはまさに…


壁ギュ！！！！！！！！！！！！

すきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！！


『…っ』

「このままベッド行こ」

ぎゅっと抱きしめた後一瞬で私は抱っこされてベッドへ連れていかれた。
結局腰が明日終わるやつだった…





『壁ドン断ってたらどうしてた？』

「あの場でお仕置きとして襲ってた」

『結局こうなるんじゃん！』

「そうやで？」

『まだお昼だよ』

「お昼じゃなかったらいいんやな〜」

『いやちが、そういうことじゃなくて！』

「まぁ黙って俺に抱かれろ」

『っ…』




今日は私の負けだ。





【リク】

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