浦島坂田船でただただ妄想を膨らませるやつ【短編集】 (ページ2)

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事後【志麻】ページ2

「…」『…』

「かわいっ」

『可愛くない』

何してんだって思うと思います。
私達は今布団の中。あることを終えて寝ようとしてます。あること？…ご想像にお任せします。

「すき？」

『すき』

「んー？好きなん？…俺も」

『…』

「わぁぁぁかわいいなぁほんま！！」

『うるさぃ〜』

「なんかもう全部かわいいほんと」

『例えば？』

「例えば？んー恥ずかしがってるとこ、めちゃめちゃ感度がいいとこ、声、顔、すぐ逃げようとするとk『ストップ！！』」

「何よwww」

『私が悪かったそれ以上は…』

「恥ずかしいん？かわいいなぁ…何回もしてても『恥ずかしいから見ないで！』とか『恥ずかしいから電気消して！』とか可愛すぎて理性なくなる」

『もーやめてよ…』

「拗ねんといてや」

ﾁｭｯ

こうやってかわいいかわいいって言いながら私を可愛がる志麻くん。普段のお仕事からして私は志麻くんを独り占めしてはいけないと自分に言い聞かせる。

それでも志麻くんは「独り占めしろよ」と言うように私を抱く。

不安な気持ちもすぐに吹っ飛んでしまう。

「あー好きだわ」

だから私は寝ていた志麻くんの上に馬乗りになり、両手を握り志麻くんに言った。

『私のほうが志麻くんよりも好きだもん！！私の志麻くんだもん！！私のっっ…』

話してるというのに志麻くんは空気を読まず、起き上がって私を思いっきり抱きしめた。

「めいは不安になっても言わんからなぁ…苦しいなら苦しいって不安なら不安って言わなきゃわからんけど…言えないのはわかる。だから俺が言わなくてもそんなしょーもない不安なんかふっとばしたる。だから…離れてったらあかんで」

そしてまた私のおでこにキスを落とした。