story 1 ゴン“嫉妬” ページ2
ゴンはとても優しい
誰にでも変わらないその優しさが、彼の長所だ
女「あ、あの、これ良かったら…。」
ゴンとキルア、そして私の三人で旅をする中で、こういったことはよく起こる
ゴ「ええ！とっても美味しそう！俺にくれるの？」
宿屋を出て行こうとすると、その宿主の娘がゴンに手作りクッキーを差し出した
キ「おい、A。」
私「そうだね。」
私とキルアは空気を読んですぐにその場を退散した
女「う、うん！いつも大変そうだったから作ってみたの…特訓の合間にでも食べてね。」
ゴ「ありがとう！嬉しいよ。大事に食べるね。」
女の子は顔を赤らめてゴンに微笑む
キ「…うわ、さすがゴン。天然かあいつは。」
私「……………。」
そんなやり取りにもやもやするのが日常茶飯事
優しさは彼の長所だけど、同時に短所でもあるのだ
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ゴンと女の子を見ていられなくなって、私はその場を後にした
私「…はあ。」
嫉妬深い そんな心の狭い自分が嫌いだった
私(ゴンが優しすぎるのが悪い…そうゆうことにしておこう。)
私はゴンのことが好きだ
彼の優しさに、私はいつのまにか惚れていた
でもゴンは誰にでも優しい そこが好きな部分でもあり嫌いな部分でもある
私(あの笑顔、私にだけ向けてくれたら……なんて。)
自分の本音に思わず顔が赤くなった
ゴ「あっ、やっと見つけた。」
気付けばゴンが目の前に立っていた
私「えっ。」
ゴ「どこに行ってたの？Aが急にいなくなっちゃって、キルアとずっと探してたんだよ。」
見つかって良かった！と、笑顔を向けるゴン
私「……………。」
ゴ「A？」
私「えっ…あ！…ご、ごめんなさい。」
その笑顔にボーっと見入ってしまい、私は慌てて我に返る
私「あっ…えっと。」
そんな私を心配してか、ゴンは自分の顔を私の顔にぐっと近づけて覗いた
ゴ「ねえ、大丈夫？具合でも悪い？」
あなたとの距離が近いからです！なんてことはもちろん言えず、私は必死に首を横に振った
私「なんでもないよ！大丈夫だから。」
ゴ「ねえ、A。」
すると、ゴンはゆっくりと離れ、私の右手を掴んだ
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みずみかみ(プロフ) - ユーリンチーさん» 長編に引き続き、コメントありがとうございます。とても嬉しいです。更新頑張ります。 (2020年2月6日 17時) (
レス) id: f97e0391ba (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - とっても面白いです!更新待ってます! (2020年2月5日 19時) (レス) id: 2fb14d05c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずみかみ | 作成日時：2020年1月30日 19時
