【名探偵コナン】トリップ娘は推しキャラの顔見知りを目指す【安室透/降谷零】

第7話 燦然たるシトリンは幸運をもたらす ページ9

案内された席に着く。安室さんは「ごゆっくりどうぞ」と言うとカウンターの方へと戻って行った。ああ、その一挙一動その表情全てがかっこいい。さっきからにやけが止まらない。でもそれは響ちゃんも同じようだった。

響「やばくない？想像以上のイケメンなんだけど！」

流花「ほんとそれ！かっこよすぎて流花思わず見とれちゃったもん！」

響「あたしもめっちゃガン見してたわ！」

互いに頬を赤く染めちょっと声を潜めながらきゃいきゃいと笑い合った。やっぱり友達と来てよかった。1人でにやけて変人認定されるのが嫌だっていうのもあるけど、安室さんのかっこよさを共有したかったのだ。

響「あのイケメン、ハーフかな。」

流花「あー.....そうかもね。」

響「彫り深いし髪明るいし。染めたって感じじゃなさそう。」

流花「綺麗な髪色だよね、目も青っぽくてすごく綺麗。あと声も綺麗だったなぁ。もう流花あの店員さん自体が宝石みたいにキラキラして見える。」

響「いや流花さん超べた褒めじゃん！」

流花「だって半端なくかっこいいんだもん！」

響「それなー！そこらのアイドル顔負けだよね。」

興奮気味で安室さんのことで盛り上がりながらメニューに目を通していくが私はすでに注文するものが決まっている。

響「流花、決まった？」

響「うん、響ちゃんは？」

響ちゃんはこくり頷いた。

安室「お話しのところ失礼致します。ご注文はお決まりですか？」

後ろを振り向くといつの間にか私の斜め後ろに安室さんが立っていた。安室さんグットタイミング、イケメンすぎて最高です。アホみたいにニヤけそうになるのを必死に我慢して微笑を作りキープすることに努めつつ注文をした。

響「アイスコーヒーとカラスミパスタ下さい！」

流花「私はレモンティーとハムサンドでお願いします！」

安室さんは注文内容を復唱すると「ごゆっくりどうぞ」と素敵な笑みを浮かべて再びカウンターの方に戻って行った。あまりの尊さに静かに悶えているとカランとドアベルがなり誰かの足音が聞こえた。何となく振り返ると小さな名探偵がそこにいた。そう、この世界の主人公である江戸川コナンだ。コナンはしばらく俯いており、安室さんはコナンを見つめている。やがて彼は安室さんを見上げ、笑みを浮かべた。

コナン「.....嘘つき」

安室さんもふっと笑って返答する。

安室「君に言われたくはないさ」

2人は笑みを浮かべながら互いをしばらく見つめていた。

──まさか緋色シリーズの名シーンを生で見れるとは.....超ラッキー！！

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