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みんなと別れた後、送ってくれると言った優太くんに甘えて一緒に家路をたどっていた。
『楽しかったね、今日』
「うん、まじ楽しかった！みんなと仲良くなれたし」
『買い出しから戻ってきたとき、廉くんと仲良くなってたのはびっくりしたよ笑』
「廉、めっちゃ良いやつなんだもん。俺が女だったら好きになっちゃう」
優太くんの言葉にふふっと笑うと、空っぽの手が優太くんの温もりに触れる。
「だから、俺がAとこうしていられんのって、奇跡なんだな〜って」
『そうかな』
「じゃ、運命？」
軽い口調とは反対に、真面目な顔をする優太くんに、ドキッと胸が鳴る。
絡んだ指から伝わる優太くんの熱と同じくらい、私の手も熱い。
『そ、そういえば出会った頃も運命だと思ったって言ってくれたね』
「覚えてくれてたんだ。うん、今でも思ってるよ。Aとずっと一緒にいる運命だと思ってる」
キュン、と胸が締め付けられるのは、きっとこの先も優太くんだけなんだろうなと思う。
こんなにもちゃんと言葉で伝えてくれるから、ずっと優太くんにはドキドキしてるんだろうな、なんて。
家に近づいていくにつれて、だんだん寂しくなる。
もうずっと優太くんと一緒にいれればいいのに。
『優太くん、』
「ん？」
『うち、上がっていかない？……もうちょっと、今日一緒にいたい』
素直に出てしまった私の言葉に、目を丸くした優太くんが頬を染める。
くしゃっと笑うと、繋いだ手をギュッと強く握ってくれた。
「俺、最初からそのつもりだったけど」
『ほんと？』
「うん、俺もAとまだ一緒にいたいもん」
やっぱり欲しい言葉を当たり前に言ってくれる優太くんには敵わなくて、嬉しさを伝えるように優太くんの手をギュッと握り返した。
優太くんを招き入れてリビングへと進む。
何回か来ているとはいえ、やっぱり緊張してしまうもので、後ろからついてくる優太くんを意識せずにはいられない。
『お茶出すね、座って待ってて、…っ』
リビングに入った途端、気付くと優太くんに後ろから抱き締められていた。
首もとにギュッと回る優太くんの腕と、耳にかかる優太くんの息遣いにドキドキと心臓が動きを早めていってしまう。
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hinata(プロフ) - すかいさん» お読みいただきありがとうございます！岸くんのお世話係ですのほうでもコメントくださって、とても感激しております…！ 更新は停滞しておりますが、他作品でも機会があればよろしくお願いいたします！ (2020年3月14日 11時) (
レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
すかい - コメント失礼します！とても素敵な作品で、読んでいた幸せな気持ちになりました。ありがとうございました^ - ^ (2020年3月14日 2時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - ぷーちゃんさん» はじめまして！うわぁありがとうございますっ！！読んでいただいてる人が情景を浮かべられるように書くのを心がけていたので、そう言っていただけると嬉しいです(T^T)最後までありがとうございました！！ (2019年8月25日 2時) (レス) id: 3e3d9afca9 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーちゃん(プロフ) - 初めまして、岸くんも廉くんもかっこよすぎて平野担なのに恋しそうでした‥笑 とても読みやすく背景が想像出来るような内容でとても楽しかったです！！ (2019年8月21日 18時) (レス) id: f5805a4cc2 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます(T^T) 私の作品が好きだと言っていただけることが何より嬉しいです！！新作ができた時には、またぜひよろしくお願いします！！ (2019年8月11日 0時) (レス) id: e06037eac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年4月22日 17時
