106 & 新作のお知らせ ページ20
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あの夜から2日が経った。
優太くんから、いつ会える？と連絡が来ていたけど
それに返信することもできず、無視をしてしまっているまま。
仕事も手につかなくて、なかなか進まない作業を一旦止めて
気分転換に休憩室でお茶を飲みに来ていた。
だけど、シンとした部屋にいると逆に考え込んじゃって
は〜っと深い溜息が出た。
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「気持ち悪いくらい落ち込んでんな」
『わっ！！廉くんっ、急に現れないでよ』
「人を化け物扱いすんなや！なんやねん、暗い顔して」
『ん〜…ちょっとね』
優太くんとのこと、廉くんに話せるわけない。
というか、仕事にまで私情持ち込むとか、とことんダメだな私。
「恋煩いか」
『えっ』
「なんや、当たりかい」
廉くんはこういうとこ、妙に鋭いから困る。
そんなことないよ、なんて言ってみても、やっぱり見透かされているみたい。
『ってか、なんで廉くんいるの。バイトないでしょ今日』
「暇で遊びに来たら、玄樹休みでおらんねんもん。って、話逸らすなや。相談乗ってやってもええってこの前言うたばっかりやん」
『ううん、私がひとりで落ち込んでるだけだから』
あの場面を見たのは私だけだから。
相談することで解決策が導かれることはないんだ。
「そういうのを吐き出せって言うてんねん。やっぱり俺の言うた通りやんか。しょうもないこと変に考え込んでんねやろ？」
『私にとってはしょうもなくないことなのっ！』
「じゃあ言うてみろや。聞いてやるから」
これも廉くんの優しさだ。
本当は聞いてほしい私の気持ちを汲み取って、言いやすいように空気をつくってくれる。
黙っていれば涙が溢れそうで、愚痴をこぼすように、重くならないように、あの時の出来事を廉くんに話した。
「なるほどな。…で、なんで彼氏に聞かなかったん」
『……だから、聞く勇気がなかったの！…もしかしたら、フラれるかもって…』
廉くんにバシッとデコピンを食らわされる。
手でおでこを押さえて、痛い、と目で訴えれば、呆れたような顔が返ってきた。
☆☆☆
hinataです。
新作を書き始めました！
ぜひ併せて読んでいただけると嬉しいです！
↓↓↓
雨降る頃に -Ren.N-
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hinata(プロフ) - すかいさん» お読みいただきありがとうございます！岸くんのお世話係ですのほうでもコメントくださって、とても感激しております…！ 更新は停滞しておりますが、他作品でも機会があればよろしくお願いいたします！ (2020年3月14日 11時) (
レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
すかい - コメント失礼します！とても素敵な作品で、読んでいた幸せな気持ちになりました。ありがとうございました^ - ^ (2020年3月14日 2時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - ぷーちゃんさん» はじめまして！うわぁありがとうございますっ！！読んでいただいてる人が情景を浮かべられるように書くのを心がけていたので、そう言っていただけると嬉しいです(T^T)最後までありがとうございました！！ (2019年8月25日 2時) (レス) id: 3e3d9afca9 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーちゃん(プロフ) - 初めまして、岸くんも廉くんもかっこよすぎて平野担なのに恋しそうでした‥笑 とても読みやすく背景が想像出来るような内容でとても楽しかったです！！ (2019年8月21日 18時) (レス) id: f5805a4cc2 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます(T^T) 私の作品が好きだと言っていただけることが何より嬉しいです！！新作ができた時には、またぜひよろしくお願いします！！ (2019年8月11日 0時) (レス) id: e06037eac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年4月22日 17時
