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待ちに待った土曜日。
仕事の片付けを終わらせた頃には夜８時３０分を過ぎていた。
携帯を開いて、いつも履歴の一番上にある番号をタップして電話をかける。
５コール目が鳴り終えるとき、電話の奥でガヤガヤとした音が聞こえた。
“「んぁ？…A〜？終わった〜？」”
『うん、今終わったとこだよ』
ふわふわした声の優太くんは、お前らうるさくて聞こえない〜、と周りに言った後に、もう一度、私の名前を呼んだ。
いつもと違う優太くんに、すごい酔ってるのかな、なんて少し心配する。
“「A来れそ〜？疲れてない？」”
『うん、大丈夫！じゃあ今から行くね？』
は〜い、と言った優太くんの言葉を最後に電話を切ると、急いで帰る支度を始めた。
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「よっ、Aちゃん」
不意に後ろから聞こえた声に振り向くと
廉くんがとことこと歩いてくるのが見えた。
『廉く、……よ、よっ』
「なんやねん、そのぎこちない挨拶と引きつった笑顔は」
『ご、ごめん』
「反応が素直すぎて逆におもろいわ笑」
あのとき以来、初めて廉くんと話をした。
最近忙しいせいもあって、仕事で一緒になっても、なかなか話す機会がなくて
だからこそ、こうして廉くんがわざわざ話しかけに来てくれたんだろう。
廉くんは普通に接してくれてるのに、私だけが上手く話せていない。
それは廉くんに失礼すぎるし、気を遣わせてしまうだけなのに。
「……で？」
『で？』
唐突に、私に何かを求めるように見つめられる。
それに頭をフル回転させるけど、何も思い浮かばない。
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hinata(プロフ) - すかいさん» お読みいただきありがとうございます！岸くんのお世話係ですのほうでもコメントくださって、とても感激しております…！ 更新は停滞しておりますが、他作品でも機会があればよろしくお願いいたします！ (2020年3月14日 11時) (
レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
すかい - コメント失礼します！とても素敵な作品で、読んでいた幸せな気持ちになりました。ありがとうございました^ - ^ (2020年3月14日 2時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - ぷーちゃんさん» はじめまして！うわぁありがとうございますっ！！読んでいただいてる人が情景を浮かべられるように書くのを心がけていたので、そう言っていただけると嬉しいです(T^T)最後までありがとうございました！！ (2019年8月25日 2時) (レス) id: 3e3d9afca9 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーちゃん(プロフ) - 初めまして、岸くんも廉くんもかっこよすぎて平野担なのに恋しそうでした‥笑 とても読みやすく背景が想像出来るような内容でとても楽しかったです！！ (2019年8月21日 18時) (レス) id: f5805a4cc2 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます(T^T) 私の作品が好きだと言っていただけることが何より嬉しいです！！新作ができた時には、またぜひよろしくお願いします！！ (2019年8月11日 0時) (レス) id: e06037eac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年4月22日 17時
