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廉くんとイルミネーションを眺めながら歩く。
ひさびさにちゃんと見たような気がして
目の前に映るネオンに目が奪われていた。
『綺麗だね〜』
「そうやな」
ベンチに並んで腰を掛けながら、小さな風で揺れるキラキラを
数分間、お互いに何を発するわけでもなく見ていた。
すると、急に右手に冷やっとする感触。
廉くんの冷えた手が私に触れていた。
『…つめた、』
「しょうがないやろ、寒いもん」
フッと笑う廉くんの横顔になんだか少し違和感を感じる。
廉くんが添えていた手をキュッと握った。
「なあ、Aちゃんはさ、」
『うん？』
「もし俺が、Aちゃんの前からいなくなったら、泣いてくれるん？」
唐突な質問がはてながいっぱい浮かび上がるけど、廉くんの表情は真剣そのものだった。
『…廉くんは死のうとでもしてるの？』
「ははっ、んなわけあらへん！そんなこと、死んでもせぇへんよ笑」
死ぬことを、死んでもしない
なんて言葉、普通におかしいけど
カラッとした廉くんの笑い声に、本当にそんなことは考えていないんだなって少し安心した。
質問の意図は、きっと、もっと身近で
私の選択によっては、もしかしたら起こりうることかもしれない。
『…私にとって廉くんは、一緒に仕事して仲良くなれて、……この先もずっと冗談言い合えるような、』
言いかけた言葉をぐっと飲み込む。
好きだ、と言ってくれている相手に
何を言っているんだろう
好きを受け取ることも、ちゃんとできていないのに
こんなこと言われたって、廉くんが辛いだけじゃないのか
「それで？」
喉に出かかった言葉を優しく促すように求めてくれる廉くんは、さっきより温まった手で私の手を撫でるように触れる。
『……大切なの、廉くんのこと。…自分が思ってる以上に大切だって気付いた』
「うん」
『……迷ってて、ごめん。…まだ答え出せなくて、…ごめん』
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hinata(プロフ) - Ｓさん» いつもありがとうございます！続編でも可愛い岸くん目指して頑張りますので、よろしくお願いします！！ (2019年4月23日 0時) (
レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - まいやんさん» ありがとうございます！うわ〜そんなこと言っていただけるなんて！！感無量です(T-T)続編でもよろしくお願いします！ (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - みきさん» ありがとうございます！！続編希望嬉しい！今後もよろしくお願いします！ (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - えりさん» ありがとうございます！読み返していただけていたなんて、それは本当に嬉しすぎます！！続編でもよろしくお願いします！ (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - みんみんさん» ありがとうございます！続編でもキュンキュンしていただけるよう岸くんに頑張ってもらいます！！笑 (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年4月11日 11時
