love attack 1 -Yuta.K-

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次の日の仕事終わり

廉くんから指定されたお店に翠と玄樹くんと３人で向かう。




知ったばかりの廉くんのトーク画面の中身には、お洒落な焼き肉屋さんのサイトが送られてきていて、地図を頼りにそこのお店に着いたとき、ちょうど廉くんの姿が見えた。






「おっ、おつかれっす〜」




相変わらず軽い口調の廉くんは、今どきな大学生っぽい服装で手を上げながらのろのろと私たちの元へと来る。




お店に入ると、店員さんに永瀬です、と名乗り、予約してある席へとついた。








みんなビールを頼んで運ばれてくると、じゃあ、という合図とともにカチンとガラスが鳴る音






「「「「かんぱ〜い」」」」






ぐびっと飲むと、あ〜！という聞き慣れたフレーズがみんなの口から吐き出された。







「私ここ初めて来た〜」


『私も！』


「俺も！」


「大学の友達とよう来んねん」





今の大学生はこんなおしゃれなところに来るのか。
なかなか廉くんとの3歳のギャップは大きい気がする。






「ってか名目上、Aちゃんの誕生日祝いやねんけど、Aちゃんの食の好みまったくわからんかったから。だいたいみんな焼き肉好きやろ？」




『うん！好き！ちゃんとそういうの考えてくれてるんだ〜』




「茶化しとるやろ、自分」





やっぱりモテる人は違うな、と感心しつつ、照れる廉くんが可愛いと思ってしまう。








「あ、そういえば聞き忘れてたけどさ」






翠が唐突に口を開いて、玄樹くんを見る。






「Aにナンパした、……なんだっけ、…あ、岸？さんって、玄樹くんとは高校の部活の先輩後輩？」









「は？？？」






大きく響いたのは質問を受けた玄樹くんではなく廉くんの声。

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