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仕事終わり、いつも行くスーパーへ着くと、
食材を適当にかごに放り込んでいく。
スーパーに行くのが面倒で行く回数を出来るだけ減らせるように、
まとめて食材を買っているから、だんだんとかごの中も増えていってしまう。
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「あれ？」
遠くで聞いたことのある声がして、その声の方に顔を向けると
『……あ、』
今日、玄樹くんと話しているときに話題に出た相手がそこにいた。
「偶然っすね！！」
そう言った岸さんはパッと笑顔をつくり、私の近くまで来ると、こんばんは、と頭を軽く下げた。
固まる私に、彼が焦ったように言葉を続けた。
「あれ？もしかして、俺のこと忘れました？？岸です！岸優太です！！」
『あ…はい、知ってます』
なんとなく、冷たい態度を取ってしまう。
だけど、岸さんはそんな私を気にせず、良かった〜覚えててくれた！なんて言っている。
「仕事終わりっすか？」
『はい、そうです』
「俺も今日仕事だったんすけど、早く終わったんで一回家帰って。そしたら冷蔵庫に何も入ってなくて、腹減りすぎて買いに来ました！」
ベラベラと喋る岸さんは、会った2回ともビシッとスーツを着こなしていたから、Tシャツにスウェットのパンツを履いているのが新鮮で少しだけギャップを感じる。
「いや、ほんとびっくりっすね！！偶然！すげぇ偶然！！」
子供のように何度も同じ事を繰り返す岸さんは
テンションが高くて少し戸惑う。
そんな私を見て、何を勘違いしたのか、急に焦りだした。
「え、いや！ストーカーじゃないっすよ、マジで！！ほんとに偶然なんです！！信じてください！！！！」
『え？いやいや！そんなこと思ってないです！！笑』
急に慌てる岸さんが面白くて、お腹が痛くなるほど笑ってしまった。
そうすると安心したように、クシャッと片目を細めて顔に手を添え、は〜、と大袈裟に息を吐いた。
「うわ〜よかった〜〜！俺、気持ち悪がられてんのかと……あ、気持ち悪がられてはいますかね？あんなふうにナンパとか、いろいろ言っちゃったんで」
『いや、そんなことは…』
「迷惑っすよね、ほんと。すいません！」
『…いえ、大丈夫ですから』
何度も頭を下げる岸さんからはかなり反省の色が窺えた。
玄樹くんの言うとおり、すごくいい人なんだろう、と思う。
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hinata(プロフ) - みずきさん» 岸くんらしさを意識して書いていたので、そう言っていただけると、とっても嬉しい(>_<)！ありがとうございます！！ (2019年4月14日 0時) (
レス) id: e7607b97b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - 岸くんが岸くんすぎて！！！好きです (2019年4月13日 23時) (レス) id: 8a2a6974ea (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - Ｓさん» 私ももう少し続けたいなと思ってます！大好きなんて嬉しすぎます！！ありがとうございますっ(T-T) (2019年4月11日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
Ｓ(プロフ) - もうちょっとで終わってしまいますか？（；＿；）このお話大好きなので寂しいです、、、。廉くんにも岸くんにも頑張って欲しいです。 (2019年4月10日 17時) (レス) id: 123949a422 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - ひかるさん» やっぱり(> <)！イケメンにそれやられたらやばいです！笑 (2019年4月10日 17時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年3月29日 20時
