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頭が真っ白のまま、自分のデスクにつく。
はあ、とため息をつくと陽乃が椅子を近づけて私に小声で話しかける。
陽乃｢ねえ、Aと大倉先輩って付き合ってたんだよね？｣
A｢えっ、なんで知って………｣
陽乃｢いや、知らないとかないから？一応大倉先輩も私もAも同じ部活だったし、それに大倉先輩めっちゃモテてたし彼女のことなんて有名だったからね？｣
そう言われ、それもそうか。となった。
A｢えっ、待って、付き合ってたことは知っててもあれだけど、別れたことも知ってるの？｣
陽乃｢ん〜何となく風の噂で聞いたって感じかな〜、その噂流れた瞬間大倉先輩狙いの女がいっきにやる気出してたもん、バレンタインとか。｣
A｢ああ、確かに…………｣
私が、彼と別れたのは高３の2月頭。
私の上京が決まって、これほどモテる大倉先輩と遠距離恋愛することに不安と、限界を感じたからだ。
限界と言うのは、恋愛の限界ではなく、周囲の目だ。
陽乃｢あの時やばかったもんね、先輩も同学年も。Aもある意味有名だったよ……｣
A｢いや、めちゃくちゃしんどかったよ、付き合ってたときは地味に嫌がらせされるし、別れてからは嫌味言われるし………｣
ああ、思い出しただけでも寒気がする。
そんな事を話している私たちのデスクに、ぴらっと1枚のカードが置かれる。
章大｢はい！今日は歓迎会ってことで飲み会するから来れる子はみんな来てな〜？｣
陽乃｢A、行く？｣
A｢ん〜、どうしよ……｣
章大｢新入社員がおらんかったらなんの歓迎会や！てなるやんか〜、来てや〜おねがい〜｣
A｢わかりました…行きます〜…｣
陽乃｢じゃあ私も行こうっと！｣
章大｢やったー！楽しみにしとるね〜！｣
そう言って安田先輩は他の人達にも招待状のようなカードを配っていく。
大倉先輩も、来るのかな、
なんてね。
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理奈(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしています！ (2021年2月16日 21時) (
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作者名：な(仮)ﾁｬﾝ | 作成日時：2021年2月16日 21時
