Love again −愛を、もう一度− 【T.O】

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翌日。私はいつも通り自分のデスクにつく。




陽乃｢…Aなんかいいことあった？｣

A｢え？｣

陽乃｢なんか目がキラキラしてる。｣


どういう事？と思うが、楽しいことが久々にあったのは事実。
一晩たったというのに表に滲み出て居るのだろうか。


A｢…昨日、安田先輩たちのバンドのライブに行ったんだ、久々にライブ見たら楽しくって｣

陽乃｢え！？EIGHT(えいと)の！？｣

A｢声がでかい！！｣

陽乃｢あっ、ごめ………｣


私の指摘で、陽乃は声を潜める。
安田先輩や大倉先輩のバンド名は『EIGHT』。陽乃も知っているということはやはり地元では有名なんだろう。


A｢やっぱり有名？｣

陽乃｢有名だよ…！私達が軽音の後輩だから、とかじゃなく普通にこの辺でバンドやってる人とかライブハウス通ってる人ならみんな知ってるよ、チケとか即完売だっていうじゃん｣

A｢えっ、そうなの！？｣

陽乃｢そうらしいよ、かなり女子人気高いって聞いたけど客層どんな？｣

A｢んー、たしかに女の人がほとんどだったなあ、出待ちも凄かったし｣


そう言うと｢ひぇー！｣と謎の悲鳴をあげる陽乃。
そして｢そんな地元の人気者と同じ会社ってすごい｣とも。それはそうだ。

ましてや、私達に至っては高校も後輩なわけで。



陽乃｢もしかしたらこの会社の中にもファンがいたりしてね｣

A｢なくはないかもね〜｣



2人してそんな他愛のない話をしていた矢先。



『大崎さん、ちょっといい？』


誰かに、呼び出しをされた。

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