恋の風は歌声とともに (ページ21)

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21.カラオケページ21

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和「Aさんは何のためにここ通ってるの？」

「何のためって、自分磨きです」

和「ふふっ。よく聞く。悪いことじゃない。わかってる。でも、元彼との思い出に浸りたいだけだろ？」

「…っ、何でそのこと」

和「Aさんの元彼とバイト仲間でした。辞めてからも何度か会って、Aさんと付き合い始めたこととか聞きましたよ」

「…結局何が言いたいんですか？」

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和「突然別れを告げられて悔しいだろ。悔しいと思うから元彼に負けないくらいの実力見せてやれ」

「…思い出した。今日もらった楽譜のこれ、やっぱり…安田先生と亮くんが作詞作曲したやつだ」

和「決まりだな」

「この曲で亮くんを見返す」

和「じゃ、カラオケ行きますか」

「カラオケ？」

和「カラオケなら楽器弾き放題ですよ」

「…それいいね！」

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まだ会って1時間も経たないのに

かっこよくて可愛い二宮さんと2人でカラオケなんておかしくない？

でも、幾つなんだろう…

年齢が読めない

「あの、幾つですか？」

和「…幾つに見える？」

「えーっと、普通に考えたら33」

和「ふふっ。当たり」

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笑うともっと可愛い

いや、ダメだ

あたしが好きなのは渋谷先生だもん

こんな小悪魔みたいな二宮さんを好きになるなんて以ての外