恋の風は歌声とともに (ページ13)

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13.居酒屋ページ13

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編集長の大倉さんと2人で飲みに行くなんて

今までで初めて

さすがに昨日大野さんと飲んだ場所には行けない

どこにしよう

あ、元彼によく連れてもらった居酒屋にしよう

そこなら落ち着いて話とかもできそう

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休憩中の時に電話で予約しておいた

電話に出たのはあの人ではなくバイトの女性

午後からの仕事を定時までに終わらせた

大倉さんも

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日菜「Aさん、今日食事行きませんか？」

「あー、ごめん。今日はちょっと…」

日菜「わかりました。明日はどうですか？」

「明日なら大丈夫」

日菜「では、明日」

「ごめんね」

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あ、大倉さんもういない

あたしも早く行かなきゃ

慌ててエレベーターへ向かうと、大倉さんがいた

他に誰もいなくて横に立つ

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忠「…で、どんな店なん？」

「あ、元彼がよく連れてってくれた居酒屋です」

忠「…ふふっ。そっか」

「笑ったの初めて見た」

忠「笑わない人みたいに言うな！」

「すみません」

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会社を出て、タクシーを拾い居酒屋へ向かった

タクシー代は大倉さんが払ってくれた

「すみません、予約した佐橋です」

店員「はい。じゃあ、こちらの個室へどうぞ」

「ありがとうございます」