秘密の恋は秘密のままで (ページ5)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:18,853 hit

＊05. ページ5

・

翔「作家さんは大体ペンネームが多いって言うもんなぁ。二宮和也って名前だったんだ…二宮？」

「気付いた？表舞台に立たない理由」

翔「二宮財閥の御曹司ってわけか。でも、たとえ御曹司だとしても表舞台に立つ人間は自分に勇気ある人だ。ってことは、」

「そう、仁科先生は人見知りで内気な性格。だけど、作家としての素質はあった」

・

初日の仕事を終え、居酒屋で歓迎会が開かれた

そこで、翔くんに今日のことを話した

まさか相葉さんが仁科先生の担当だとは知らなかった

相葉さんのお陰で仁科先生の担当になれて良かった

うん、良かったんだと思う

たとえ、仁科先生がどんな人であれ、あたしが好きなミステリー小説を書いてるのだから

・

由依「そっかー、仁科先生は二宮財閥の御曹司だったのね。納得したわ」

「…えっとー」

翔「あ、俺に仕事を教えてもらってる橘さん。黒島先生の担当してるから追々俺の担当になるかもって」

「黒島先生って、あの黒島先生！？」

由依「そう。金髪で長身、可愛らしい一面もあって、親やすい黒島先生よ。ただ、小説書いてる時の黒島先生はかっこいいんだけどね」

「へー」

・

あたしがかっこいいと思うのは翔くんだけ

…なーんて