平野様がご指名です。After Story 9

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｢先生、お願いしまーす！！！｣

｢あっ、はぁーい！！！｣

前代未聞に医療崩壊してる今の現状

医者として、まだまだ未熟な私は

もう、何が何だか分かってない

｢ぴえ、、ん、、、｣

わずかな休憩時間

机に突っ伏す私

未知なるウイルスがこんなに怖いものとは知らなかったよ

｢おつかれさま、大丈夫？笑｣

｢え、あ、すいません笑｣

｢きついよね、さすがに｣

｢はい、、｣

いつも余裕振りまいてる先輩方も

顔から疲れが滲み出てる

｢娘がね、会いたいって電話で泣くんだよ、、参ったなぁ、、笑｣

切なくて胸が張り裂けそうになる

会いたい

私も会いたい

紫耀くん、、、

｢いつになったら、、会えるんでしょうね｣

｢全然先が見えないよね｣

寝る時間がないとか体力がきついとか

そういうレベルはもう超えてて

本当に、精神的にきつい

忙しいというのもあるんだけど

やっぱり自分が感染してるかもというのが1番の恐怖で

家族にウイルスを持ち帰るわけには行かないから

私の病院ではホテル暮らしが推奨されてる

泣いてしまうよ、、泣いてしまう、、

｢もしもし、紫耀、もしもし、もしもし、、｣

｢はぁい、もしもし笑 休憩中？｣

｢うん、、声聞きたくなった｣

多忙な彼だけど

仕事のストレスもなく

時間の拘束もなく

ゆっくりできてるみたいだから

彼のことを考えると自粛生活も悪くない気がする

ただ

会えないのは問題だよね

｢紫耀、ちゃんとご飯食べた？？｣

｢食べた笑 ｣

｢洗濯物とかちゃんと干してる？｣

｢干してるって笑

俺のこと、なんやと思ってんの？笑｣

｢え、すいません、天下の平野様 笑｣

｢なめんなよ、俺のこと｣

自粛期間とかお構い無しに

平野紫耀は平野紫耀だ

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