平野様がご指名です。

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「紫耀くんって何でもできちゃうんですね〜〜笑」

「お前が出来なさすぎなだけやろ笑」

「いやー、洗濯もやってますし掃除もしてますし、それなりに？笑」


まあ

いきなり一人になってんもんな

無理か

「紫耀くん、最近お仕事どうなんですかー？」

「ストレスの塊」

「なに、新曲ですか？爆笑」

いつもよりトロンとした目で笑うA

ぎゅーってしてやりたいのに

ここがこいつの家やと思うと

キャバ嬢と客の関係ではいれるはずなくて

そんなことできない

「紫耀くん、しっかり稼いでくださいね？笑

稼いでしっかりお店でお金使ってください笑」

そうか

俺が過呼吸になりかけながらスポットライトの下で踊ったら

そのお金は全部Aのとこにいくのか

そう考えると

頑張れる気もする

「頑張る」

「よかった笑」

「ん、ほら寝るか」

「紫耀くんも一緒に、ね？」

「あぁ、、」

この何とも言えない関係から

早く抜け出したい

ーーーー

「うん、大丈夫

明日は学校ちゃんと行くね笑

うん、親戚のおじさんが来てくれたから平気

うん笑 じゃあまたね、ばいばーい」


我が親友

わざわざ電話かけてくるなんて優しい尊い

「友達？」

「そーそー」

「なあ、おじさんはやめてや笑

せめて親戚のお兄ちゃんやろ笑」

「えー、おじさん笑」

「は？ 帰るぞ笑」

「やだ！ごめんなさい、お兄ちゃん！」

若干不服そうな顔したけど

私のベッドに潜り込んできた

「明日さ、少クラやねん」

あらま〜

荒れるやつですやん

「いけるかな、俺」

「大丈夫ですよ、絶対」

「うん、、」


不安そうな顔を見せる平野紫耀は

どこから見てもジャニーズJrのエースには見えなかった

「頼むから明日はちゃんと治して、店来てな
笑」

「もちろんです笑

私が行かなきゃ、廉くんと海人くんが餌食になっちゃいますから笑」

「俺がいじめてるみたいな言い方やめて笑」


やっぱり平野紫耀には

笑顔が似合ってる

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