平野様がご指名です。After Story 6

焼肉 2 ページ7

「なにか隠してるんでしょ？笑

いいよ、俺怒らないよ笑」

「隠してないよ、、」

「じゃあママに怒られたいの？笑」

「いや、それはむり！」

Aちゃん怒ったら怖いから笑

「あのね、、

家帰ってないんだ、1週間」

「は？」

え、不良やん

「ママもパパも忙しいし

それなら、レッスン場泊まったらずっと練習できるかなって笑」

そうだった

こいつは紫耀の息子だった

「でも、連絡くらいしないと、さ？笑」

「いや、でもさー

ママはずっと何か調べてたり、ほぼ病院に泊まり込んでるしさ、

パパは今ロケじゃん」

紫耀が言ってたっけ

「唯人には昔から寂しい思いばかりさせてる」

って。

「学校は？」

「ここから行ってる笑

勉強もちゃんとやってるし」

小学校からエスカレーターで名門校通ってるおぼっちゃまくん

完璧かよ、、

感心してたところで

紫耀から電話

そりゃ、心配するよなぁ笑

「よし、唯人！

練習終わり！」

「え？笑」

「ご飯行こ！」

嫌がったけど、

そんなガリガリじゃ、担降りされるよって言ったら

ついてきた笑

「美味しい？」

「美味しい！！」

焼肉

食べ盛りの男子高校生にはこれが一番 笑

「唯人すごいね

超人気じゃん笑」

「そうかな、、笑」

歌もダンスもうまくて

顔面偏差値も高くて

完璧すぎる

もう、、昔紫耀に対して感じてた嫉妬心を

今は唯人に感じてる笑笑

「でもね、、」

急にAちゃんみたいな顔するからびびった

「不安なんだよね、、

デビューできるってもう何年も言われ続けてるのに、できてなくて

しかも、こないだ入ってきた子達が逸材ぞろいで

もう新しいグループで推されてて

もう俺さ、、これ以上何やればいいかわかんない、、」

「思い出した」

「え？」

「俺も同じだったよ笑笑」

唯人と同じようなことを

俺もJrの頃

風磨くんとかに言ってた気がする笑

「俺だって、

平野とかいう後輩が推されまくってて

浮所とかいうもっと後輩のグループもできて

不安しかなかった笑笑

だから、大丈夫

みんなそうだから」

そう微笑むと

うるうるの目で

「そっか、そうだよね、、！」

アイドルスマイル

家まで送ってやれば

「ママーー！ただいま！ごめんね！！」

そう叫びながら家に消えてった笑

唯人、今は耐える時だよ

唯人には頼れる先輩がいっぱいいるんだから

もっと甘えたらいいのに

END

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