平野様がご指名です。After Story 6

帝王 ページ30

〇帝王
「浮所飛貴あああ、好きぃぃぃぃ」

やべえ、浮所飛貴やべえ

私ですね、

真剣に担降り考えてるの、うん

え、なに、

どんどんどんどん、平野化してへん？

浮所飛貴行こう

よっし！

「ばいばい、平野！」

部屋のポスターとかグッズを排除

あーすっきり！！

「浮所飛貴〜〜浮所飛貴〜〜

cosmic melody〜〜♪」

好き無理好き

完璧！

部屋中浮所

「ただいまー」

あ、帰ってきた

我が彼氏

「おかえり！

ご飯にするね、ちょっと待ってて」

浮所ルームを放置して

キッチンへ

「今日なー、トークめっちゃよかったって褒められた」

缶ビール開けながらソファに座ってそう報告してくる

「えー！すごいじゃん！」

ニコって笑う平野くん

可愛いなぁ、彼氏くん

「お風呂洗ってくる」

「え、あ、ごめん、ありがとう！」

疲れてるのに申し訳ないと思いつつ

よくできた彼氏だ〜

ハンバーグ〜

彼氏様のためならいくらでも作る

あれ、

平野帰ってこない

そんな念入りに洗ってんのかな

あの子、精神崩壊したら珍行動するから

「紫耀ー？大丈夫ー？

そんな念入りに洗わなく、、え？笑」

「はぁっ、、はあっ、、ちょっと、、はぁっ、、」

どういう状況ですかこれ

「なに？疲れちゃった？

話聞いてあげるから、こっちおいで」

壁に手をついてしゃがみこんでる紫耀を

なんとかリビングへ

「どしたの？」

「むり、、っ」

「なにが？」

「Aに応援されへんくなったら、もう俺アイドルやってる意味ない、、」

「え？

あ、笑」

バレたわろた

担降りバレた

「ごめんなさい笑」

「辞める」

「違うんだよ？

紫耀にはもういっぱいファンついてるじゃん？

飛貴くんのこと推そうかなと思ったり、、笑」

「いや、辞める」

平野担の皆さんすいません

平野の進退は私にかかってるみたいです

「もう、知らん」

あーあーあー

拗ねちゃった

仕方ないなぁ

自分の部屋にダッシュして

「飛貴くん、ばいばい」

ポスターを排除

そして

平野ルームに早変わり

「平野、ちょっとこっちおいで」

珍しい平野呼びに

反応してくれた

「これでいい？」

「よろしい」

「辞める？」

「頑張る

ハンバーグまだ？」

ふざけんな笑

「手伝ってくれる人いないかな〜？」

「は？」

どこまでも帝王だな

「1人でやります笑」

「は？お前より俺がやる方が早いやろ

ちゃんと俺への愛を確かめとけ、あほ」

私の彼氏は帝王です、笑

END

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