どうやら私は幼馴染みに溺愛されているらしい 【knmc】

愛され 2 ページ3

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私には、同い年の幼馴染みがいる。同じクラスで同じ学校に通う剣持刀也

いつから一緒にいたとかは分からないけど、物心着いたときには当たり前のように隣にいた


親同士も仲がいいからか、刀也は今でも私の面倒を見てくれている

ずぼらな私からしたら、すごくありがたい


幼馴染みとはいえ、高校生にしては距離が近いと言われることもあるが刀也は何も言わないから、きっとそこまで気にするようなことではないのだろう


…それに、今さら刀也に離れられたら私はきっと生きていけないと思う

なぜなら、忙しい両親の代わりに朝起こしてくれて、ご飯を作ってくれるのも、辛いとき一緒にいてくれたのも刀也だからだ


こういうのを依存って言うのかな




剣「A？ぼーっとしてどうしたんですか。熱は…ありませんね。」




そういって刀也はおでこを合わせてくる。刀也は顔が整ってるから、少しだけ恥ずかしい




剣「つらいときは限界になる前に言ってくださいね。僕も一緒に帰りますから。」



『ありがとっ！でも体調が悪い訳じゃないから大丈夫！ちょっと考え事してたの。』



そういうと刀也は安心したように微笑む

それにつられて私もにへらっと笑うと、刀也が少し赤くなった

すぐに前を向いて誤魔化そうとしているけど、何年一緒にいると思ってるんだ

耳がまだ少し赤いのがバレバレだ。なんで赤くなったのかは分からないけど、刀也がこっちを見なくなってしまったから、私も気にしないことにした


私はちゃんと空気の読める女なのだ。

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