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hk「…主人」
深澤「何?」
hk「さくまの件なんだが」
深澤「あぁうん。どうしたの?」
その日の夜、2人で共に住んでいる部屋で資料を片手に照は散らかっている深澤の部屋に入った。

hk「これ、関係あると思うか?」
深澤「何これ…心理の研究所?」
パラパラと資料を捲る深澤は、その文字列に訝しげに目を細める。
hk「さくまの首の紋様、似てると思う」
深澤「首の紋様?」
hk「俺には何の文字かは解読不能だ。だが似ていると思う」
深澤「首に紋様なんかあったっけ?」
hk「ある。この国らしからぬ紋様だった」
深澤「…今度見てみるか」

hk「主人は、何を見ていたんだ」
深澤「うーん、関係はなさそうなんだけどさ。何か50年前くらいにα国って国に風変わりな研究者がいたんだって」
hk「研究者」
深澤「ただ原因不明の失踪を遂げたらしくて」
hk「…主人、その研究者というのはここに書いている行方不明の研究者と同一人物ではなかろうか」
深澤「え?」

深澤と照の資料を交互に見比べる。
同じ名前と研究内容が類似していた。成程。確かに同一人物かもしれない。
hk「…この研究所の資料、阿部に渡そうかと思う」
深澤「そうだね。何か手がかりが見つかるかもしれないね」
hk「主人、就寝時間だ。今日はここまでにしておこう」
深澤「えぇ、もうちょっとだけ」
hk「駄目だ。主人はいつもそうやって無茶をする」

そう押し問答を繰り返して、煮えを切らした照は最終的に武力行使で深澤をベットに沈み込ませた。
深澤「痛い!暴力反対!」
hk「寝てくれ主人。俺が不安なんだ」
それに、きっと記憶の片隅にいるあの彼も、そうするような気がしているから。

深澤が眠ったのを確認し、眠る事のない照は深澤の部屋でちょこんと座る。
夜はまだまだ、明けそうにない。

06:Weiß Azalee→←*



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milkmilkmilk723(プロフ) - 最近このお話を見るために占ツク開いてます!更新応援してます、コロナで騒がれていますがお身体ご自愛ください! (2020年4月8日 21時) (レス) id: 2c3c24b282 (このIDを非表示/違反報告)
I-RISA(プロフ) - Twitterも拝見致しました!お話し繋がってるんですね!続きがとても楽しみです! (2020年4月8日 16時) (レス) id: 52da8c48f6 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 湊都さんのお話、面白くて全種類読ませてもらってます!最近の更新で、あれ、もしかしてこれ軍パロの時の繋ぎ…?という期待が膨らみつつあります笑 面白いです、更新応援してます! (2020年4月3日 16時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:湊都 | 作成日時:2020年3月30日 18時

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