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1対多数にさくま自身も何箇所か被弾したらしく、呻きのような悲鳴があがる。
sk｢ゥあ…！｣
阿部｢さくま、｣
sk｢……さく、マ、ますたぁ、まもル……まもルノ！｣
そう繰り返すさくまは、それでも尚連射する手を止める事はなかった。
何とか押し返し、敵を一掃させたと同時にガシャン、と膝から崩れ落ちたさくまを見て、やっと先程まで動けなかった足が言う事を聞いてくれた。
損傷が酷い。1番酷いのは顔の部分だ。新緑の瞳が入れられていた左目付近に銃弾が突き刺さっており、顔の左半分が大きく破損している。
阿部｢さ、さくま！｣
白煙のあがる腕を元の人の形に戻す事もせずまま、されど阿部の姿を見るとさくまはにぃっと笑い、
sk｢…さクマ…まスたぁ、まスタぁまもルノ…｣
と阿部をぎゅうと抱き締めた。
阿部｢さくま、急いで宿に戻ろう。すぐ修理するから。…ごめん、歩ける？｣
sk｢まスタぁ……さクマ、もチあげレナイ…アるク…｣
阿部｢…ごめんね｣
フラフラのさくまに肩を貸して、何とか宿に辿り着いた阿部はすぐさま工具を取り出して破損部分の修理に取り掛かり始めた。
いつもならあんなに嫌がる工具をすんなり受け入れている辺り、大分消耗しているらしい。
顔の破損したパーツを取り出して、新しいパーツをはめ込んでいく。
阿部も国内有数の腕利きの機械技師だ、慣れた手つきでパーツをはめ、スキンの色は多少違えど元通りに戻す事が出来た。
さて、次は腕──という時に、阿部は思わず目を丸くした。
さくまの服から、真っ赤な染みが広がっているのだ。
阿部｢さ、さくま…？｣
sk｢……ハイ、まスタぁ……｣
阿部｢ごめん、ちょっと服めくるよ…？｣
何かの冗談であってくれ。
そう願いながら、恐る恐る服を巡る。
彼のボディ──人間でいうなら、脇腹だろう、その箇所には、
被弾したのであろう銃弾と、さくまが｢生き物である｣という証拠たらしめる真っ赤な血液が姿を現していた。
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milkmilkmilk723(プロフ) - 最近このお話を見るために占ツク開いてます！更新応援してます、コロナで騒がれていますがお身体ご自愛ください！ (2020年4月8日 21時) (
レス) id: 2c3c24b282 (このIDを非表示/違反報告)
I-RISA(プロフ) - Twitterも拝見致しました！お話し繋がってるんですね！続きがとても楽しみです！ (2020年4月8日 16時) (レス) id: 52da8c48f6 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 湊都さんのお話、面白くて全種類読ませてもらってます！最近の更新で、あれ、もしかしてこれ軍パロの時の繋ぎ…？という期待が膨らみつつあります笑 面白いです、更新応援してます！ (2020年4月3日 16時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年3月30日 18時
