08:Kalanchoe ページ29
さくまはその後もこの街じゃ珍しい格好をする阿部がギャングに襲われかけると問答無用で全員を撃ち殺していっていた。
おかげで調査に集中出来るようにはなったが、疑問点は増えてしまった。
跡地にあったジャンクは、完全に見た事のないレベルの…とても精密なもので。
こんな退廃的な街で作られたとはとても思いにくいものだったのだ。
また、よくわからない四角の折りたたみ式の機械や
押すとへこむパーツが何個も散りばめられた長方形の板や
カチカチ音の鳴る楕円形の機械や
とにかく阿部も見た事のない機械ばかりで。
危うく本来の目的を忘れて分解に走るところだった。
そんな調査旅行も最終日に入るという日。
阿部がその日も跡地のジャンクの山から何か手掛かりを探そうと漁っていると、透明の不思議な素材に入った紙束が姿を現した。
不思議な袋だ、40〜50年前の資料と思しきものなのに、大幅な劣化をしていない。
資料を鞄に入れようと立ち上がった時、突如発砲の音と共に至近距離で何かが掠めていった。
阿部｢……え｣
思わず頬を触ってみると、赤い液体が着いている。
気付いた直後、頬に痛みが走った。
sk｢ますたぁ！｣
さくまかが発砲の音のした方へ手を──銃口を向ける。
しかし、一筋縄ではいかないようだった。
辺りにはそこそこの人数のギャングたちがいた。
ここ数日のさくまの噂を聞きつけたのだろうか、皆一様に武器を携え、こちらを見ていた。
阿部｢ひっ…｣
思わずそんな情けない声が漏れる。
sk｢ますたぁの｢キケン｣をさっチ…ハイジョ！｣
数多の銃声とがなり声に思わず腰が抜けてへたり込む。
何、何だ、ここは戦場か？
乱れ撃ちのように撃ち続け、敵の数を減らしていくさくまの後ろ姿を呆然と見つめながら起こる非日常に唖然とする。
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milkmilkmilk723(プロフ) - 最近このお話を見るために占ツク開いてます！更新応援してます、コロナで騒がれていますがお身体ご自愛ください！ (2020年4月8日 21時) (
レス) id: 2c3c24b282 (このIDを非表示/違反報告)
I-RISA(プロフ) - Twitterも拝見致しました！お話し繋がってるんですね！続きがとても楽しみです！ (2020年4月8日 16時) (レス) id: 52da8c48f6 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 湊都さんのお話、面白くて全種類読ませてもらってます！最近の更新で、あれ、もしかしてこれ軍パロの時の繋ぎ…？という期待が膨らみつつあります笑 面白いです、更新応援してます！ (2020年4月3日 16時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年3月30日 18時
