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｢シャオロ、｣
｢ロボロくん！｣
威圧しないように、大きくならないように、あの上司と同じにならないように。
そうやって気をつけるのが私だけでいいはずがない。
私がそれを大人になってから学んだからといって、彼らも大人になるまで待つ必要は無いのだから。
｢……Aさん、何かされとらん？痛かったり、｣
｢急に大きな声で話されると、驚いちゃうから……ね？｣
｢あっ、すまん、俺いつも気をつけるように学校で言われんねん……｣
心做しかしゅんとしてしまったロボロくんはそれでも私の頬を弱くつねる男性を追い払おうとしている。
それを嘲笑いながら頭を撫でる男性の姿に、思わずポメラニアンと子猫が戯れる動画を思い出してしまった。
ひたすらに威嚇するロボロくんの姿が特にそっくりだ。
｢そんなんでパートナーにビビられて逃げられとったら永遠に競技会出られへんな｣
｢おん？すぐカップル組んでシャオロン予選落ちさせたるわ｣
｢そんな不名誉はd先生だけで十分やろ｣
｢…………せやな｣
｢せやろ？｣
男性はロボロくんとの問答に満足したのか、私が握っていたコネシマさんのジャージを抜き取って私の頭を撫でると行ってしまった。
野球のバットのようにコネシマさんの背後を襲撃し、取っ組み合いから追いかけっこと小学生以下のやり取りをしている。
それでも気になるほど声が大きくならないのは、きっと彼らがボールルームを知っているからだ。
｢ロボロくん、あの人は？｣
｢アイツ名乗らんであの態度だったん？やば……｣
あの人はシャオロンさんというらしい。
揃いも揃って、という感想しか浮かばなかったがカップルを解消したばかりで、しばらくはこのスタジオでパートナー探しをしながら練習するんだとか。
コネシマさんと同じくラテン専門のダンサーで、国内では5本の指に入る凄腕。
｢もしかして、黄色好きだったりする？｣
｢ああ、テンション上がるからって相手のドレスに黄色を頼みがちやな｣
｢元気出るもんね。分からなくはないかも｣
コネシマさんとじゃれては少年のように笑うシャオロンさんには、夏の向日葵を彷彿とさせる明るさがある。
三笠宮杯の映像で見た黄色のドレスの組、あれがきっとシャオロンさんなのだろう。
しかしこのスタジオ、どんどんパートナーのいない男性が増えていくが大丈夫なんだろうか。
続く
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極p(プロフ) - 主様…めっちゃ好きです()こんな様な話を書きたい…書かせていただいてもよろしいでしょか？ (7月9日 19時) (
レス) @page35 id: f11d12415f (このIDを非表示/違反報告)
ピット☆(プロフ) - 更新お待ちしてます…！ (2022年4月8日 19時) (レス) @page35 id: 9c7661f737 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - すこ、、、え、rnさんめっちゃ初心じゃん。解釈違いだったのに引きずりこまれる、、、knさんの変貌好きです。髭面サンダルで普段コンビニ行くくせにスイッチ入れば王たる風格とか、イケメン代表のギャップじゃん、、、 (2021年10月29日 23時) (レス) id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
トロピカルじゅーす(プロフ) - おお…めちゃ面白いです！まぁ、コミュ障の私にとっては一生できないと思いますけど…。でも、本格的な社交ダンスやってみたいなぁ… (2021年10月1日 17時) (レス) @page8 id: f1623e6737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志摩 | 作成日時：2021年9月30日 21時
