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世界は目まぐるしく回っていて、おいてけぼりにされる感覚がした。
孤独と焦燥、負の感情が自分を埋め尽くして自分を好きになる方法はいつしか忘れ去られていた。
こんな世界嫌い、と嘆いても生きていくしかないのだ。嫌いな自分と嫌いな世界で一生を共にしないといけない。
でもね。
そらるさんがいつも私に向かって笑ってくれると、嫌いな世界も少し好きになれてしまうのだ。
あれだけ嫌っている世界が好きになれてしまうのだから、そらるさんの笑顔はすごい。
ゆらゆら、ゆらゆらって自分の意思が揺らいでしまうんだ。
残酷だと感じる世界。
この地球上では毎分毎秒どこかで泣いている人がきっといる。
泣いている原因は違えど、今も涙をこぼしている人がいる。
優しさだけで成り立たないのが世界である。
世界は決して優しくなんかない。
優しくなんかないってわかっているのに、
そらるさんの笑顔を見るとなにもかもわからなくなるんだ。
優しさだけで溢れてるんじゃないかって勘違いしてしまうのだ。
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