【水面下の戦争物語-第二部】設定集

＊ ページ12

【性格】
　落ち着いた雰囲気の青年。
　音が鳴るほど着飾っているアクセサリーのわりには、普段は大人しいという印象を受ける。発言や行動は割と雑でぶっきらぼうなところがあり、優しいか優しくないか、と問われれば、「優しい」と言う言葉を使うのには迷う性格だが、愛嬌のあるワルさがある。皮肉屋で、よく他人を揶揄するわりに、彼を「悪い人」という人間がいないのは、不思議なユーモアがあるからだろう。
　面倒見がよく世話焼きだが、表立って面倒を見ると言うよりは、裏でせっせと手助けをして、表ではあたかも「俺は関わっていません」というような顔をする、という感じで、彼の面倒見の良さが目立つことは無い。縁の下の力持ちタイプである。しかし、影で彼のお世話になった人は多く、特に神聖こども会の子供達に、インキーは大人気である。因みに彼は子供自体は煩わしいと苦手意識を抱いているため、子供達とは積極的に関わると言うよりは、遊んでいるのを無言で眺めているだけということが多い。「なんというか、ああいう純粋な存在といると俺の汚れ具合が浮き彫りになって無理」と彼は言う。

　人間関係に積極的な印象はなく受け身で、こちらが話しかけない限りこちらを見ることもないし、用がなければこちらに話しかけてくることもない。が、これはあくまで他人の場合で、かなり親密な関係、もしくは高い好感度を感じている相手だと、用もなく暇さえあればふらりと現れ、ベタベタくっついて気が済んだらまたふらりといなくなる。

　サディスト、俗に言うSだが、彼に関しては生粋のSというよりはマゾヒズムが一周まわってサディズムに繋がったというのに近い。両極端は相通づる、というやつである。常に支配する側に回っている彼だが、被支配欲求もある。完全にこじらせている。
　素で他人を支配する発言をするため、無意識的に人を自分の管理下においてペットにしてしまうこともままある。これに関しては、本人はそんなプレイをしているつもりは無いが、彼の調教済みの人間がいることも事実である。

【役職】
神聖武装騎士団 団員

【武器】
　一本鞭。長さは1.6mで、黒革で編まれている。色々な種類の鞭を持っているが、一番手に馴染むらしい。
　彼はこの長い鞭の繰り出す攻撃を、狙いを定めた場所に正確に当てることができる。缶を破壊したり、ロウソクの炎だけ消すこともできる。腕前は言うまでもないが、彼の鞭が繰り出す音は聞いた者を…悪霊さえも狼狽させるだろう。

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