【そらる】心が読める少女を救いたい(修正版)

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＿はぁ、全く...和佳を見習ってほしいわ


＿お姉さんはとても優秀なのに、どうしてかしら


＿せめて愛想くらい良ければよかったのに


うるさいうるさいうるさい


私はお姉ちゃんと違う


ただの姉妹で、性格も、成績も全て違う


強いていえば、少し顔が似てるだけ


『かしこまりました、早急に仕上げます』


裕福な家系に生まれてしまったため、たくさんのことを叩き込まれる


それを即時に理解し、行動するお姉ちゃん


その数秒後に理解し、行動する私


そのたった数秒が命取り


このままだとこの家では生き残れない


「仕上げました、ご指摘お願い致します」


え、まだ終わってない…


私は急いで仕上げ、


『仕上げ終わりました、何処かご不満が致しましたら、瞬時に修正致します』


＿ﾁｯ、なんでコイツが妹なのよ…


お姉ちゃんの、聲


私だって、お姉ちゃんさえいなければって思ったことたくさんある


私のせいじゃない、私たちを生んだ親のせい


「そうですね、和佳さんは誤字が少々多いようですね…」


「…申し訳ございません、修正してきます」


そして、先生は私の方を向き、ふわりと微笑む


「Aさん、完璧です。良くできましたね」


と、褒めてくれた


人に褒められるのは初めてかもしれない


『有り難うございます…嬉しい限りです』


私は、少し浮かれ気分で寝床についた

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