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四十七話 ページ2

雪兎「母さんが命がけでオマエのこと助けたんだよ」




『は?』


顔も名前も知らない私の母が命がけで助けた?






雪兎「自分の命も身代わりにしてまでオマエを生かした」







『なんで、そこまでして助けたの?


なんで、雪兎がそんなこと知ってるの?』








雪兎「ある日、見つけたんだよ


母さんの日記をな



母さんは自分の子供が殺されるのが嫌だったみたいなんだ



たとえその家では必要とされていない子供でもな」



なんで、そんなに私に尽くしたの?





『何それ…………


じゃあ、母さんは誰が殺したんだよ』




顔も名前も性格も何も知らないけど


自分にそこまでしてくれた母さんを殺した人に殺意が沸く





雪兎「…………父さん」


そう静かに雪兎は答えた




『でも、母さん殺してから私も殺せばよかったのに…………



なんで、私を殺さずに捨てたのよ』



ただ、普通に疑問だった



普通ならどちらも殺している





雪兎「それは、ウチの人種が特殊だからだ」

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作者名:ユメたん | 作成日時:2022年8月3日 13時

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