4話 憶 ページ10
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「 えーっと… 」
ジリジリと私との距離を縮めて来る髭切。
今のどうやったの?僕達が殺すと思う?それより、どうやったの?あれは何?
と、狂気にも近い 好奇心に満ち溢れた目をしている。
「 これ、髭切。辞めんか 」
三日月が髭切の腕を引き、動きを止める。
「 兄者、どうしたんだ? 」
心配そうに見つめる膝丸の目はどこか悲しそう。
私は順を追って説明する。
憶が乗り移る。そして、その憶を感じ取れる者が居る、と。
初めは難しい顔をしていた髭切も、案外飲み込みが早い様で 私が全て説明し終わる頃には、
「 刀である僕に 話し掛けたって事ね 」
と、補足まで付けてくれた。
「 その…主は 兄者に …殺さないで と伝えた、ということか…? 」
あまり理解出来ていない 膝丸が髭切にそう問うた。
「 君もやって貰うといいよ。____えーっと、お握り丸? 」
俺は膝丸だ兄者、と突っ込みながら 彼は私に近付いて来る。
頼む、俺に憶ってみてくれ、と。
「 仕方ないですね 」
私がそう言えば、とても嬉しそうな顔をして ありがとう、と一言 言った。
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憶の事を一通り説明し終わって、数十分。
「 あ、ちなみに
この本丸からの憶もありますよ 」
「 痛い 助けて 壊さないで 怖い
そう、言ってます 」
私がそう言えば、 皆の昔話が始まる。
昔、という程昔の話では無いが。
「 嗚呼、あれは酷い奴だったよ 」
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「 あれは確か、____三代目 だったか 」
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鶴(プロフ) - 椿さん» ご意見、ありがとうございます(´;ω;`) (2019年5月8日 22時) (レス) id: f7d2eb1740 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 今まで通りがいいです! (2019年5月8日 22時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
くれは卍(プロフ) - 【改】が更新されるのを待ってます!頑張ってください! (2019年4月5日 22時) (レス) id: 325596c204 (このIDを非表示/違反報告)
キリンロング - 【改】が更新されるのが楽しみ過ぎて夜しか眠れません(真顔)。 (2019年3月30日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆらん | 作成日時:2019年3月26日 10時