ブ ﾗ ッ ク 本 丸 担 当 審 神 者 ．【改】

_〈大和守安定〉 ページ38

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主に手入れされてから、数十分。





僕達は 思い出話に花を咲かせていた。






新選組の話をしてみたり、




前の主の話をしてみたり。





昔は こんな話も沢山したんだけどなあ。






うちの清光が居なくなって、長曽祢さんもいなくなって。





更には、兼さんまで居なくなって。





僕と堀川二振りだけになって。





なーんて、今は清光も 兼さんも居るから良いけど。





ふと、主を見れば 明らかに様子がおかしかった。






｢ ちょっと、部屋に____ ｣





そう、主が立ち上がる。





でも、虚しくも 崩れ落ちる。





｢ えっ、ちょ…主！？ だ、誰か布団____ ｣





今、何が起きているのか 理解が出来ない。





主が倒れた。 唯、其れだけ。





考えろ___





僕には 何が出来る_____?



｢ 霊力____ ｣



そんな焦っている僕達を ぼーっと見つめながら清光がそう呟く。





何か知っているのか と 問えば、彼は




｢ 霊力を使い過ぎて、霊力が足りたくなったんだ ｣






死ぬ訳では無い。





少し休めば、目を覚ます。





清光は確かにそう言った。





僕達は 霊力不足 というものが如何に恐ろしい物かを知っていなかったのかも知れない。









______ そして、苦しそうに眠っている 主に清光は、静かに、優しく口吸いをした。







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