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純「うんま〜」
結局
純喜は結城さんの紅茶のシフォンを食べていた
景「ねぇ、A。一口ちょーだい」
顔を覗き込んで首を傾げる景瑚はあざとい
『うん、どうぞ』
お皿を景瑚の方に寄せても反応がない
隣を見ると
口を大きく開けたまま待ってる景瑚
これは食べさせるまでしつこいだろうなって
長年の勘が働いて
『はい』
手首ごと引き寄せられた紅茶のシフォンは
景瑚の口の中に消えていく
景「美味しいね、これ」
純「お前なー、」
憂「先輩達って付き合ってるんですか？」
純喜の声にかぶせるように聞こえてきた
可愛い声に思わず前を向く
景「どうでしょ〜」
『ちょっと』
純「ないない！付き合ってへんよ」
憂「えっそうなんですか？すっごくお似合いなのに」
景「俺もそう思う」
純「はっ？！どこが？全く似合ってへんで」
憂「あはっ純喜先輩がなんでそんなに否定するんですか〜まさかA先輩の事が好きだったりして…？」
思わずフォークを持つ手に力が入った
純喜「…へ？や、そんなん…もっとないない！ほんまただの幼馴染やから」
ぎこちなく笑う姿を見て
私は笑えなかった
ずっと分かってた
ただの幼馴染の一人としか見ていないことは
でもこんなタイミングで
聞きたくなかったな、
告白もしていないのに振られるって
あの後は結城さんと純喜がずっと喋っていたけど
内容はほぼ覚えてない
帰りの電車
行きと同じように守ってくれる景瑚の手が頭に乗って
何も言わないけどポンポンしてくれる
その手から優しさが伝わってきて
少し泣きそうになった
駅に着いて自転車に跨った景瑚が
景「後ろ乗る？おくったげる」
って私だけに言うと
純「俺一人なるやん！さっさ帰れ」
背中を強めに押されて
半強制的に帰らされた景瑚
こう言う時に思う
なんで純喜と同じマンションなんだろうって
いつもはベラベラ喋る純喜もなぜか黙っていて
なんとも言えない空気が流れる帰り道
…やっぱ景瑚におくってもらえばよかった
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はる(プロフ) - 何度も読み返してしまうくらい大好きです！ (2022年1月24日 19時) (
レス) @page50 id: 3115c935bf (このIDを非表示/違反報告)
en(プロフ) - まひろさん» コメントありがとうございます。瑠姫君の話を書いてる時がなぜか作者も一番楽しいです（笑）二作目では瑠姫君サイドもありますので、是非。 (2021年9月4日 14時) (レス) id: 22ae3c57f2 (このIDを非表示/違反報告)
en(プロフ) - nanakoさん» コメントありがとうございます。そのコメントに涙が出てきそうです！！続きを公開しましたので、是非お時間ができた時に読んで見てください。 (2021年9月4日 14時) (レス) id: 22ae3c57f2 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - ルキくんのマシンガントークand心の声のけいごくんのツッコミで爆笑しました、更新頑張ってください (2021年9月1日 13時) (レス) id: 48b619f778 (このIDを非表示/違反報告)
nanako(プロフ) - お話最高ですね。途中涙でてきました。続き楽しみにしてます (2021年8月27日 8時) (レス) id: 1c76470b40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：en | 作成日時：2021年6月1日 3時
