It wasn't supposed to be like this

50 ページ50

side Junki





昨日から引きずった憂鬱な気分のまま登校中

当然横にはういちゃんが居て

　

今日からどうしたらいいんやろって

そんな事ばっか考えてたら


　

　

　

　
金髪の男の子に手を引かれて走っていくA

確か……あれは汐恩の友達やんな


　

　
後ろ姿から目を離せずに居ると


　

憂「純喜君、って呼んでもいいですか？」




って俺の腕をぐいっと引きながら言う

どうせ俺に拒否権なんてもんはないから


　

　
「あぁ、うん」

憂「じゃあ私の事は憂生って呼んでほしいなぁ」


「…わかった」





その後もひたすら一方的に喋られて

気づいたら学校に着いてた


　


　



　

………目の前にはAに抱き着く景瑚






景「なんで先に行っちゃうかなぁ！！家から一緒に登校したかったのにー」







家からって…そういうことやんな

今日は休みでもないのに昨日はお泊まりしたんかな


　

嫌でも色々想像してしまって

朝から気分は最悪で



　

　

一瞬Aと目が合うけど

あまりに辛すぎて自分から逸らした


　

二人に話しかける気力もなくて

そのまま通り過ぎた


　
…もう前みたいには戻られへんのかなって


どこかでそう思った


　



　

　

　

　



　

教室に入るなり

　

瑠「珍しいな、朝からテンション低いの」


「こんな日もあんねん」



瑠「何かありましたって顔に書いてるけど」


「………瑠姫、俺何を間違えたんやろ」






思わず泣きそうになって

焦って机に突っ伏した


　

　

瑠「…深刻だな。Aちゃんと何かあった？」




ほんまこいつはエスパーなんちゃうかって

びっくりして顔を上げると


　


　

瑠「純喜が思ってる以上にわかりやすいんだわ」



「はぁー……俺、取り返しのつかんことやってもた」





瑠「なに、キスでもした？…………え、まじ？」






「もうほんまどうしよ」







それから昨日あったことを全部話した



こんなん誰にも言われへんけど

なんでか瑠姫には全部聞いて欲しかったから


　



　



　


　


　


　


　

　

　


　


　

　


　


　


　


　

　

----------------------------------------------------------------


読んで頂いてありがとうございます。

評価、コメントとても励みになっています。



50話まで来たので移行します。


　

2021.8.28


　


　

この小説の続きへ→←49

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す