It wasn't supposed to be like this

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side Junki






流石に苦しくなったのか

脚をバタバタさせるAに

　

　

そっと唇を離すと

　


　
肩で息をしてて目は涙目で

こんな時でもどうしようもなく可愛いくて

　

　

　

『じゅ、んきっなに、』



「ごめん、我慢できひんかった」


「景瑚とキスしてるん見てもて」





『景瑚とキス、って…誰が？』




　

涙目で顔を真っ赤にして

景瑚の名前なんて呼ばんとってほしい



　

　
「わかってる、から。今だけでいいから」





　




　

一度離れた体を腰に手を回して強引に抱き寄せると

Aのいい香りでなんか泣きそうになる


　

　

　

　

『純喜、ほんとにどうした…の』



「ごめんな、今だけやから。おねがい」






Aの首元にぴったり顔をくっつけて

流れてきた涙が見えへんように



こんなかっこ悪い姿見せたくない



　

　

優しいAは戸惑いながらも

背中に手を回してトントンしてくれる


　


　

　

もう二度とないかもしれへんから

きつくきつく抱きしめて

　

この感触を忘れへんように

体に刻み込むように

　




観覧車が地上に着くまでずっと抱きしめた


　


　

　

　

　


　

　

　



　


あんな勝手なことをしたのに

観覧車を降りても泣きそうな顔で


　

　

『大丈夫？』






って聞いてくるAに

もう気持ち伝えた方がええんかなって思った時


　


　


　

　


　


　

　


　



　

「Aっ！！」











って声に振り向くと

　

息を切らしたまま

Aの後ろからギュッと抱き着く景瑚




　


　

　

　

一気に現実に戻された


　

そうや、この二人は付き合ってたんやった


やのに俺は…











景「心配したっなんで電話でないの？！」





いつになく切羽詰まったような景瑚の声に

　

Aが振り向こうとした瞬間

ほんの数秒目が合うけど


　

すぐに振り返って景瑚に謝る


　


　

『ごめんっ観覧車リベンジしてた』




景「はぁ、心配した」









正面から堂々と抱き着く景瑚

　


　
目線だけこっちに向けた景瑚の目が

いつもより鋭くて思わず逸らす

　


　


　
　

自分がしたことを見透かされたみたいで




　


　
憂「純喜先輩？何かあったんですか？」


「ん？何もないよ」




憂「そう…ですか」







ほんま俺なにしてんのやろ……


　


　


　


　


　

　

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