30 内緒 ページ30
みんなで楽しくゲームをしていると、蘭はいつもの気だるい感じを忘れてしまうほど表情が豊かで、しゅうさんが大きな声を出しては、はっちさんが案外大人気ない部分を出してくる。すぎるさんといえば元気だが、ゲームをしている最中はさらに元気で、今までのみんなとはまた違った一面を見ることができた。私の家庭は小さいころ家にゲームが少なかったので、腕前は下の下になってしまい、蘭にはすごく馬鹿にされたけどそれでもゲームはこんなに楽しいものかと感動するまでだった。
「あ〜これ三人くらいでやるんが一番楽しいんよな〜〜！」
「あ、じゃあ私抜けます！」
「俺もちょっとお休みしましょうかね」
新しいゲームに移ろうとしたタイミングで、しゅうさんと私が抜けてはさっきまでお菓子を乗せていたお皿たちを二人で洗い始めようとキッチンへ移った。
「そういえばそのワンピースかわいいですね」
「！、気付きましたか…なんとこれ…蘭が買ってくれたんです…」
洗い物の最中に、ただの話題としてだろうが先日蘭に買ってもらった服を褒めてもらい嬉しくなり、すこしドヤ顔をしてはしゅうさんを見つめると、いつもの私の好きな笑顔ではなく、すこしえ？と言った驚いた顔の後に愛想笑いを返された。
「蘭たん、が、プレゼントとかするの意外ですね」
「はっちさんも前にそんなこと言ってたような…蘭は女の子嫌いなんですか？」
「んー嫌いではないと思いますけど、まあ俺たちはあんまり女性と関わりないんで…」
そうなのか、確かにこの四人はこの四人でかなり完成されているというか、住んでいる場所が一緒な上にみんなゲームが大好きなんて共通点があれば、男女関係なく他に人間が入る余地があまりないのだろうか。
「…でもちょっとずるいんで、今度俺にも選ばせてくださいね」
「…え？」
しゅうさんは私が洗い終わったお皿を拭きながら、私の方へ笑顔を向けてそう言った。
「それってどういう…」
「…簡単に言うと蘭たんには「うわあああああ！！」
「ちょっと！！！蘭たん！！！！」
「ひええ〜〜〜！！！」
私としゅうさんの会話のなかでかなり大事な部分を覆い隠すかのように、リビングでゲームに興奮している三人が声を大きく挙げた。
「ごめんなさい、もう一回言ってもらえますか…？」
「んー…まあ、また今度ですかね…」
そう言ってしゅうさんはまた私には見せたことのない笑顔で、拭き終わったお皿をまとめては、ゲームをしている三人の方へ戻っていった。
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lllsaitoulll(プロフ) - かびさん» ありがとうございます！ペース遅めですがよけえば楽しんでいってください！ (2020年6月9日 1時) (
レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かび - 楽しませて貰ってます！更新待ってまーす！ (2020年6月8日 12時) (レス) id: a6577ee058 (このIDを非表示/違反報告)
lllsaitoulll(プロフ) - キアンさん» コメントありがとうございます(^O^)がんばります！ (2020年6月6日 1時) (レス) id: 9c4d7f9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
キアン(プロフ) - おわ〜展開が気になります！更新頑張ってください！ヾ(≧∀≦*)ﾉ〃 (2020年6月5日 7時) (レス) id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉藤 | 作成日時：2020年6月2日 1時
