【rtrt】不安症の彼 (ページ4)

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０４。ページ4

. キヨside .

「わ、内藤さんからだ…もしもーし」

内藤さんは俺らの会社の人で、Aさんの直属の上司だ。彼女はすぐに外に出て行ってしまい、男3人になった。

「…レトさん、今日も大胆ねー」

「いや、それな？まじで見せつけすぎ」

「はあ？なんの話」

「キスマバレバレだし。ここ来るまでなかったのに、くっきりだもん！」

そう言うとすでに酔っ払っているレトさんはえへへ～とふにゃふにゃになって笑っている。微笑ましいカップルだけど、レトさんの愛情深さにたまに驚くことがある。

「Aちゃん、ちょっと隙が多いって言うかさあ、不安になるんだよね」

ふたりが付き合いだして何だかんだ半年が経っていたが、レトさんの溺愛っぷりは日に日に増している。気がする。

「でもさ、重すぎると振られるかもしれないじゃん。そういうの怖くないの？」

「あーそれ、めっちゃわかる。逆に不安になるから言えなかったりするよね」

フジにも同調され、レトさんはうーんと考えている。

「そこまで頭回らないっていうか…誰かに取られるかもっていう不安の方が、大きいからかなあ」

自信なさげに話すから、Aさんに限ってそんなことないでしょというフジに賛同する。

「そうかな、おれ、きらわれてない？」

あー、こりゃダメだ。泣き上戸スイッチ入ったな。

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