最後の勝利を貴方に[d!]

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明らかに地球外生命体の声が近くなっているのがわかる
ここが攻め落とされるのも時間の問題だろう
そうとなれば私は捨て身で戦いに行く
後悔はたくさんあるが、グルッペンのために死ねるなら本望だ
私がこう考えるように、みんなもそう思い散っていったのだろう


ﾄﾞｶﾞﾝｯ＿


城の門の方で大きな音がなる
まずい、来たかもしれない
今すぐ来てもいいように武器を構える

ﾋﾟﾋﾟｯ＿


インカムが通信ひろう
色は橙


ci＜Aさん！俺今門前にいるんですけど。もうきてる！＞

《っじゃあ私も！》


ci＜いや、ダメ。Aさんはグルッペンさんのところにいて。もうすぐ…トントンさんが本部につくはずやから…＞


《トントン……》


ci＜だから、俺がここを食い止める。食い止めなきゃいけないんです＞


《ｯすぐいけば私も！》



ci＜先輩のために道を作るのが後輩の役目です。グルッペンさんを任せました。お幸せにｯ…＞



『ｯチーノ！チーノ！！！』



ﾌﾞﾁｯっと雑な音を立てて通信が切れる
嗚呼、手の届く距離なのに
救えないのがもどかしい
見殺しと同じようなものだ
私に責任が重く伸し掛かる
私がもしグルッペンを守れなかったら…

いや、守る

守り通すんだ



『先輩なら先輩らしく救ってあげたかった…』

gr「後輩を褒めてやれ。先輩」

『褒めてるよ、それに怒ってる。待ってなよチーノ』



空戦部隊隊長 戦死

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