11話 ページ12
帰ってからいち兄は早速依頼に取り掛かっていた。
それを弟妹達は影から見守っている。
「兄ちゃん･･･俺らに手伝える事ねえかな」
「はぁ？お前みたいな低脳が手伝ったら逆に足手まといになるだけだろ？そんなのも分かんないの？」
「んだとゴラ」
「ここまで来て喧嘩しないでよ･････」
この兄弟は1日に何回喧嘩するつもりだ････？
喧嘩する元気だけはあるみたい。
またいち兄の方を見ると、
「･･･あれ？」
さっきまでイスに座っていたのに、いつのまにか居なくなっていた。
と同時に、後ろに気配を感じた。
「二郎、三郎〜」
「「兄ちゃん/いち兄････」」
いち兄の方を見ると笑っているけど笑っていない。
怒っていらっしゃる･････!!!
目が
「お前ら、いい加減にしろよ〜？こっちまで声が丸聞こえだ！」
「「ご、ごめん/なさい･････」」
今はペコペコ謝ってるけどまた後で「二郎のせいで怒られただろ〜？！」「あぁ？！お前から喧嘩吹っ掛けて来た癖によ！」とか言うんだろうな･････
いち兄は溜め息を付くように額に手を置き、
「････じゃあお前ら、依頼を解決するの手伝ってくれるか？」
これには満場一致で
「「「はい！！」」」
という返事。ここだけ揃うのもいち兄が好きだからなんだろうなあ。
まあじろ兄と三郎も仲は悪くない･･･と思う。
「よし、じゃ今からシブヤとシンジュクのここに行ってくれねえか？」
そういって渡された地図にはシブヤ駅の近くにある情報屋に丸が付けられている。シンジュク駅の近くのもそうだ。
「萬屋ヤマダですって言えば向こうは対応してくれるから、頼むぜ」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
それからかれこれ3時間。
「ここがシブヤかぁ････」
シンジュクでの手伝いを済ませ、私達はシブヤに来た。
手伝いの内容は、今探している少年の情報を他の店から仕入れる事だった。
シブヤは思ったより人でごったがえしていて、確かに他のディビジョンよりお洒落な雰囲気はある。
「ここの路地裏通るのかあ？なんか怪しそうな雰囲気だな」
「別に路地裏くらいどうってことないさ。二郎、ビビってんの？」
また喧嘩が始まりそうだ･･･
と仲裁しようとしたが、
「じろ兄、三郎、喧嘩はや――――」
「あれ？じろーくん達じゃーん？」
何者かの声にかき消された。
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アミ - この作品、すごく面白かったです!!更新頑張ってください! (2021年4月8日 10時) (
レス) id: ba379c9f27 (このIDを非表示/違反報告)
十鞠 - 続きが楽しみです！！三郎君尊過ぎませんか、、？ちょっと、三郎君刺した奴狩ってきます。 (2019年8月8日 1時) (レス) id: fb05fdae18 (このIDを非表示/違反報告)
カヨ林檎(プロフ) - 水無月碧音さん» ご指摘ありがとうございます！恥ずかしい間違いをしてしまいました(-_-;)只今修正致しました。今後ともよろしくお願いします(*^^*) (2019年5月25日 20時) (レス) id: d998e82556 (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - 設定の欄、二郎くんは17歳ですよ！^^;応援してます！ (2019年5月25日 16時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚々 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kayo3925/
作成日時：2019年5月23日 23時
