転校生は婚約者でした 【桃】

23 ページ23

.










さとみ「嫉妬してんの？」










桃澤くんが私の顔を覗き込んでニヤッと笑った。










『……はい？？？』










さとみ「俺が美紀(・・)先生と仲良くしてるから。





羨ましいんでしょ？」










『はぁ〜〜〜？……そんなわけ無いでしょ！





さっき寝顔見て可愛いとこもあるんだなって思ってたのに今の発言で取り消したから！』










さとみ「……ｸｯｸｯｸｸ……あはは！はぁ⤴はぁ⤴





冗談だって！www」









お腹を抱えて笑う桃澤くん。









てか、笑い方癖強すぎない？












『遊んだの!?』










顔を顰めて見せるも効果なし。










まぁ独特な笑い方見せてもらったしいっか。










さとみ「ごめん、ごめん。面白くてついwww」










腹は立つけどこんなギャップもあるんだと気付いて少し嬉しくなった。










『というか、何で桃澤くんはいつも保健室にいるの？





ファンの女子たちがいるのに。』










話を変えようと気になってたことを聞いた。





あんなに女子たちから好かれているのにわざわざここに来る意味がわかんない。










さとみ「え？……ファン？





あー軽く付き纏ってくる女子たちか。正直ちょっと面倒なんだよな……。」











『え？』










そっぽ向いて頬を掻きながらそういった桃澤くんに少し戸惑った。










さとみ「いや……好意持ってくれるのはありがたいけどさ、流石にずっと来られると一人の時間がほしいかなって。」










.

24→←22

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す