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子供は海へ舟は水ーその14 ページ8





「じゃあさ、一緒に作ろうぜ」


「へ?」


ぴっ、と人差し指を立てて丸井先輩が名案!と笑う。


「合宿終わってから休みがあるだろ?
俺が天才的に教えてやるからさ、俺ん家来れば道具も揃ってるぜ!」


「…ほう…」


かなり魅力的なその提案に、俺は手を顎に当てて考えるポーズをとる。


丸井先輩なら、その世話焼きを活かして丁寧に教えてくれるんだろうな。

行きたい欲はめいっぱいにあるが、確か丸井先輩は三人兄弟の一番上だ。
五人家族のご家庭のお休みの日のキッチンを占領するのは邪魔にならないだろうか…


「俺、行って迷惑かけませんか…??」


「だーいじょうぶだって!
その日にな、弟達映画見に行くんだってよ。父さんも母さんもそれについてくから心配すんな!」


ぐっと親指を立てた丸井先輩にほっとする。
それなら行っても問題ないだろうか。


「じゃあ…作ってみたいです!」


「そう来なくっちゃな!」


その場の流れでイェーイとハイタッチを決めていると、誰かが食堂のドアを激しく開ける音が響き渡る。

入ってきた人影は、そのままの勢いで前にある備え付けのマイクへと突進しマイクを握りしめた。



「おいテメェら!!!!!!!」



キーンと言う音と共に意気揚々とした顔でマイクを握ったのは跡部様。



何事かと皆がざわざわと跡部様を方を振り向く中、俺は遅れて食堂に入ってくる剣太郎を見つけてぎょっとする。


その、その嬉しそうな顔は…もしかして。




「昼からの練習は中止だ!!!!!」


「いきなり中止なんて、らしくないな。
何か問題でもあったのかい?」


跡部様の様子に戸惑った群衆を代表するかのように幸村部長が手を上げれば、跡部様はいいやと首をふって「もしかして」に当たる言葉を高らかに宣言した。



「昼からは全員で「海水浴」に行くぞ!!!!!!!」



「……………ん?」



部長がきょとんとした顔で聞き返してから沈黙が数秒続き、六角の皆を中心に完成が大きくなっていく。



うわ、ほんとに海に行くのか。

そんな気持ちを込めて剣太郎を見ると、ドヤ顔で拳を挙げられた。




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木こりのコロポ(プロフ) - 第一部隊さん» コメントありがとうございます!本当に合宿編は終盤です…最後まで楽しんで貰えたらなによりです! (2019年1月17日 22時) (レス) id: 2e6823aea8 (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - ルドルフ可愛い...合宿が終わるの寂しいですね。更新頑張って下さい! (2019年1月12日 1時) (レス) id: 8a79432f79 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - 第一部隊さん» 久々の更新にも関わらず、コメントありがとうございます…!長い間ご迷惑をお掛けしましたが、今日から少しずつ更新できればと思います…! (2019年1月7日 23時) (レス) id: 2e6823aea8 (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - 久しぶりの更新!いつも更新楽しみにしています!これからも頑張って下さい! (2019年1月7日 19時) (レス) id: 8a79432f79 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - キャラメルさん» お返事が遅れてしまいすみません!コメントありがとうございます!そう言っていただけると書きがいがあります…!これからもよろしくお願いします! (2018年10月8日 17時) (レス) id: 2e6823aea8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木こりのコロポ | 作成日時:2018年6月11日 21時

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